手合せ
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から、イッセーに状況を教えてやれよ」
その言葉でリアス・グレモリーははっとなり、咳払いを一度したあと、再びイッセーに今の状況を教えていた。
〜真紅狼side out〜
〜リアスside〜
蒼騎くんの正体が掴めない………
今までの会った人間の中でも、もっとも分からないわ。
まず、私達の様な異常な存在に気配すら感じられないほどの持ち主なんて、あり得ない。しかも、逆にこちらの正体を薄々ではあるが勘づくってこともおかしい。
でも、朱乃は蒼騎くんのことを信頼してるみたいだし………現状は敵ではなさそうね。
「―――――ということで、貴方は私、リアス・グレモリーの眷属の悪魔として生まれ変わったの………私の下僕悪魔としてね」
すると、イッセーは困惑な表情を浮かべていた。
取り敢えず、もう一度紹介させておくことにした。
「じゃ、もう一度祐斗、お願い」
「はい。僕は木場祐斗。兵藤一誠くんと同じ二年生ってことは分かってるよね。えーと、僕も悪魔です。よろしく」
「………一年生。………塔城小猫です。よろしくお願いします。………悪魔です」
「三年生、姫島朱乃ですわ。一応、研究部の副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。………最後に真紅狼の“許嫁”ですわ」
朱乃の最後の言葉だけが、やたら強調して聞こえたわね。
「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、イッセー」
改めて紹介が終わった後、私は蒼騎くんの方を見た。
彼を見てみると………………寝ていた。
「朱乃、起こして」
朱乃は蒼騎くんの耳元に口を近づけて、息を吹きかける………すると、彼は…………
「うおぅっ!? ビックリしたぁ!!」
「よくもまぁ、こんな状況で寝られるわね………」
「すみませんね。俺の毎朝はDead or Aliveなものなんで、眠いんですよ」
「人間の家で、そんなことあるわけないでしょう?」
「いえ、部長、彼の話は本当ですよ?」
「………はい?」
「だから、本当の話だって言ってんだろ。その証拠にほら、俺の左耳、見てみろ」
彼の左耳を見ると、傷痕が付いていた。
「傷が付いてんだろ? これが証拠だ」
彼の体を良く見てみると、すでに完治したモノばっかだが、それでも若干見えにくいがあちこちに痕が残っていた。
「じゃあ、本当なの?」
「さっきからそう言ってるじゃねぇか」
蒼騎くんは『ふー、やれやれ』という表情をしながら、ため息をついていた。
私は呆気にとられていたが、当初の目的を果たす為に頭を切り変えた。
「………蒼騎くん」
「真
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