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ソードアート・オンライン〜幻の両剣使い〜 【新説】
救世主たち SAO事件後 〜とある記者の雑誌記事〜
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イズがシュタインを誘ったのは訳があった。このクエストには、特定のモンスターを退治するという目的のためにモンスターとのエンカウント率が上がるというのがあったからだ。
というのも、その指定モンスターが普段ならば出会う確率の低いモンスターであり、そのクエストを受けた場合、その確率が高くなり、そんな仕様のためか他のモンスターとのエンカウントも上がるというバグや設定ミスとしか思えない設定がされていた。
その情報は、情報屋が様々な情報を頼りに調べ上げたものであり、その情報料もそれなりの価格がなされていた。しかし、それもクエストで行かなければいけないダンジョンのみであり、他の層ではエンカウント率は上がらないといったものであったというのも付け加えておく。
つまり、現在の層で最も効率がよくLVがあげられるクエストであったのだ。
木々や草花で囲まれたそのダンジョンは、道なき道を歩くような所だった。森林系のダンジョンでそのようなマップは、よくあるもので似たようなダンジョンにいくつも行ったことがあった。
「はぁはぁ、ちょっと休憩しようぜ」
「うん、結構モンスター倒したから疲れたね」
「どのくらい倒したか数えてたか?」
「俺は、168体。シュタインは134体かな」
「お前、数えてたんだな。30体近く差があんのか……頑張らないとな」
アイズという人物は、記憶力や学習力というのも秀でていた。SAOという世界において効率よくプレイしていく上でこの能力は、非常に役に立っていたと言える。
このダンジョンに入ってから、約5時間経っていた。真上にあったはずの太陽を模したものが、右に傾き始めていた。
LV上げをするために、たくさんの回復ポーションや武器の予備、狩りに必要な消耗品を持ってきていたのだが、それも半分近く減っていた。
しかし、2人のLVは今の層よりも20近くも上のLVであり、効率がいいと言っても1LVも上がっていなかった。
「とりあえず、今日でLVを1upはしておきたいね。というわけで再開しようか……狩りを」
「ああ、そうしよう。それにしてもなんだその言い回し。笑えるわ〜」
シュタインがそう言って笑うと、アイズも軽く微笑んだ。こういった軽口が叩けるほど、2人は仲が良かったらしい。
「にしても、ここは一体どこだ?」
「確かに奥に来すぎたようだね。でも、まぁ大丈夫でしょう。来た道を今から引き返せばちょうどいい具合になる」
「それも、そうだな」
2人は、休憩していた場所から引き返すことを決めた。情報屋からマップをオマケとしてもらっていたアイズは、それを見ながらダンジョンの外に向かった。
テレポート用のアイテムもあったのだが、それ
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