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ソードアート・オンライン〜幻の両剣使い〜 【新説】
救世主たち SAO事件後 〜とある記者の雑誌記事〜
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この時には既にアイズとヒースクリフの2人は、ユニークスキルを手に入れていたことがわかるが、それは後日。)

 シュタインは、そんな時に珍しくアイズの方からクエストに行こうと誘われたと語ってくれた。

 「シュタイン、もしよかったら、このクエストに一緒に行かないか?」

 「珍しいな! お前からクエスト行こうなんて……おい、大丈夫か? 顔色悪いぞ」

 「そうかな……別に大丈夫だけど。今日は曇りだから、そう見えるんじゃない?」

 「ふーん、それならいいや。そのクエスト行ってみるか!」

 「よし! そうと決まれば、さっさと行こう!」

 その日、アイズはどこかおかしい気がした。普段自分の考えや気持ちを顔に一切出さないアイズが、一瞬だったが、感情を表に出していた。
 でも、それは本当に一瞬のことで俺の見間違いなんだと思った。だからこそクエストに行ったんだが行かなければよかったと思ったのは、後にも先にもその時しかない。
 あんな圧倒的なモノを見せられたら誰でもそうなるさ。

 以上、その時のことをシュタインさんは私に語ってくれた。いわゆる感想のような物だ。今からその内容を書いて行こうと思う。





 
 SAOには、層攻略だけではなくクエストというのが存在していた。それは何らかの要請、依頼によって発生し、それに成功するとお金がもらえたりアイテムがもらえたりするといったイベントだ。
 SAOだけでなく、他のゲームでもよくあるイベントだが、SAOという世界においてクエストというのは、自分を強化するという点で非常に意味があり価値があった。
 そのために攻略組と呼ばれるプレイヤー達は、よくクエストに参加しLVを上げ、アイテムを手に入れていたりしていた。
 
 アイズがシュタインを誘ったクエストの内容だが、人に仇なすモンスターの討伐というものであった。こういった形式、内容のクエスト他のゲームなどでもよく見かけるもので、SAOの中でも珍しくなかった。
 しかし、そういったクエストで得られるのは重要なアイテム等ではなく安いアイテムであったり、お金であったり、特に参加するまでもないクエストであることが多かった。

 今回のクエストも例に漏れず、情報屋によると成功してもらえるアイテムは、回復のポーションと少々のお金といった報酬であった。
 
 「まぁまぁ、たまにはこんなクエストもいいじゃないか」

 「でも、効率悪くないか? まだ割のいいクエストぐらいあっただろ」

 「……実はこのクエスト、割が良かったりするんだよね。情報屋からの話だから信憑性は高いと思うんだけど」

 「まじか、情報屋からの……どういうこと? 説明してくれよ」

 「わかった。なんと、このクエストには……」

 そうア
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