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蒼き夢の果てに
第4章 聖痕
第30話 アルビオン編の後日談
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ましたよ。
 単なる、仲間を纏める為の御題目などでは無く、本気でそう考えている可能性が有る、と言う事ですから。

 信仰によって生命を守られた少女が、自らの父母の仇を討つ。中々良くできたシナリオです。少なくとも、一気に貴族中心の政権……共和制を打ち立てるよりも、一度緩衝材的に、この少女を女王位に即けて置いて王をお飾りと為し、三部会を作って議会で国政を動かすようにして行った方が良いでしょう。

 まして、アルビオンには、王女が王位に即いてはいけないと言う法律は有りません。
 地球世界のイギリスのように……。

 おっと、少し間違えて居ましたか。このハルケギニア世界に三部会の必要は有りませんね。貴族と聖職者だけで良かったはずです。この世界の平民の扱いは、地球世界の農奴と言うべき存在に近い扱いで、政治に対する発言力は無いに等しいですから。

 例え少々の経済力が有ったとしても、貴族には魔法と言う有無を言わさない絶対的な武力が存在していましたから。
 それに、この世界には、ジェントルマンの語源と成ったジェントリと言う階級に近い制度が有るのはゲルマニアだけでしたしね。

 もっとも、その辺りについても、俺にはまったく関係のない話ですか。アルビオンの後の支配階級に関わる話ですから。

 それから、これが最後。どうも、このアルビオンの内乱……革命騒ぎは、地球世界の清教徒革命に相当する事件の可能性が出て来たと言う感じなんですよね。
 オリバー・クロムウェルなんて、そのままの名前じゃないですか。まして、護国卿に任じられていますし。

 ただ、王位に即いているのは、ある程度の正当な血筋を引いている人物ですから、王政復古は行われる意味も無いですし、更にブリミル教の神官達がティファニア姫を匿っていたのは事実です。ロマリアの教皇も彼女が王位に即く事を、直接は未だ表明してはいませんが、間接的には支持しているみたいな物ですので、地球世界の清教徒革命のような結果に終わるかどうかは微妙な線なのですが。

 むしろ、差したる理由もなくモード大公家を潰した事に対する不満が、この革命に繋がった可能性が高いので、アルビオンがひとつに纏まる可能性が有るぐらいですからね。


☆★☆★☆


 五月(ウルの月)第三週(エオローの週)、ラーグの曜日。

 本日の授業は、ルイズの魔法の暴発によりコルベール先生が失神して仕舞い休講。そして、何故かその流れのままに午後の授業も休講となってしまった為に、現在は、生活空間のお掃除タイムと成っています。

 これは、内燃機関……つまり、エンジンの点火プラグ代わりにルイズの爆発魔法を使ったら問題が有る、と言う教訓を得た事件でしたね。

 それにしても、蒸気機関すらないこの世界で、いきなり内燃機関って、
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