第4章 聖痕
第30話 アルビオン編の後日談
[後書き]
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今回の後書きは、大きなネタバレに繋がります。そう言う部分が気に成る方は目を通さない事をお勧めします。
それでは、第30回の内容の重要な変更点。ティファニアに関して。
先ず、何故、原作小説通りに、ウェストウッドの森に隠れ住む事が出来なかったのか。
そんなの、普通に考えたら簡単です。ティファニアの忘却の魔法は、前線の兵士には有効ですが、彼女に直接魔法を掛けられない、命令を下した存在達には無意味ですから。
自らの弟を手に掛けてまで殺さなければならないエルフをあっさり見逃すほど、この世界のジェームズ一世は無能では有りませんし、覚悟を決めずにモード家やサウスゴーダ家を襲わせた訳でも有りません。
まして、そのジェームズ一世に、弟とその愛妾。更に娘の生命を奪えと命令した存在も、そんなに簡単に、ティファニアの存在を忘れるような方々では有りません。もっとも、ティファニアに関しては、生命までも奪う心算は無かったのですが。
おそらく、ジェームズ一世に関しては、破門にされるとでも脅しつけられたのでしょう。これだけブリミル教の支配力が強い世界なら、この言葉はかなりの影響力が有るはずです。
故に、現在、アルビオンの女王と成っているティファニアは、原作小説に登場するティファニアとは姿形は同じですし、虚無の担い手ですが、心は違います。
それに、この平行世界で有るこの物語内でモード家が滅ぼされた理由は、ティファニアを不幸にする事が理由です。この部分に、神の思し召しにより、才人が現れるまで、ウェストウッドの森で彼女が静かに暮らすと言う選択肢が現れる事は有りません。
いや。良くある設定。過ぎたる力は、その持ち主に不幸をもたらせる。……と言う、小説や物語では良く取られている設定を踏襲している、と言う事です。
そして、この世界に於ける『虚無』への覚醒には必要なイベントだった、と言う事でも有ります。
この辺りを指して、アンチだ、ヘイトだと言われる方が居られるかも知れません。しかし、私は最初から『原作崩壊』と銘を打ち、『平行世界』での出来事だとタグに記載して有ります。更に、何度も、『御都合主義的な結果は排除する』と記した上に、『敵をマヌケにしない』とも記載して来ました。
それでは、次回タイトルは『夢の世界へ』です。
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