第3章 白き浮遊島(うきしま)
第29話 死体を飲み込むモノ
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を下す彼女なら、これで間違いないでしょう。
そして、この五行なら、俺の陰陽を示す『陽』。五行は相生を示す『木』は共に相性が良いから、彼女が俺を召喚出来たとしても不思議では無く成ります。
但し、これは、この世界の常識、地水火風と言う思想とは少し違う形の思想なのですが。
そこまで考えてから、少し方向転換。そう。色々と事件が起きて、忘れかけていたけど、ひとつ、その虚無と呼ばれる魔法の系統に付いても、何度か耳にした事が有りました。確か、最強の系統が何か、と言うギトー先生の質問に、やる気のないキュルケがこの系統の事を言っていたような記憶が有ります。
もし、そうだとすると、ルイズの魔法の系統は伝説の系統と呼ばれる『虚無』と言う事なのでしょうか。
【なぁ、タバサ。虚無の系統の使い魔には、人間が召喚されるのか?】
そう言えば、オスマンのお爺ちゃんが、彼が魔法学院で講師に成ってから一度も人間が使い魔として召喚された事はない、とも言っていましたね。
これは、人間を召喚するのが、その虚無とか言う伝説の系統だから、あのお爺ちゃんでも知らなかった訳なのではないのでしょうか。
【不明。しかし、虚無の使い魔ガンダールヴは、武器を持って始祖ブリミルを護ったと伝えられている】
ガンダールヴって言うのは、確か、才人くんの事でしたか。まして、武器を持って戦う存在って言う事は、少なくとも、その伝説の使い魔には武器を扱う手と、知能が有ったと言う事なのではないでしょうか。
どうも、才人とルイズの方は、メチャクチャ厄介な事件に巻き込まれている気配が濃厚と成って来ましたね。伝説の使い魔の登場に、その主の魔法は、伝説の系統の可能性有りですか。
あのどんな呪文でもすべて爆発させる魔法の才能は、十分に異能と表現すべきですから。
オスマンのお爺ちゃんの話ではないですけども、何か事件が起きつつ有る可能性が益々大きくなって来たと言う事なのでしょうか。
もっとも、俺の場合はその範疇には当て嵌まらないのは確かなのですが。
俺は、見た目は人間ですが、その本性は龍。この世界の使い魔召喚のルールから大きく逸脱した存在では有りません。
まして、俺には使い魔召喚の際に与えられた能力は、同時通訳技能のみ。才人のような特殊な肉体強化技能は与えられてはいません。
更に、タバサの魔法の系統は、元々は風。虚無の系統とは関係がない。
これでは、伝説の使い魔と言うにはショボ過ぎますよ。
但し、俺が人型で有るが故に、その伝説の使い魔と勘違いされている可能性は否定出来ませんか。
もっとも、そうかと言って、タバサ以外に俺の正体が実は龍なんです、とカミング・アウトする訳にも行かないですし……。
そんな、今、考えても仕方のな
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