十一話〜噂のあれ〜 3月24日修正
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々しい切り傷の痕が残っていて、足にも大小様々な刺し傷やら猛獣に切り裂かれたような裂傷の痕が存在している。
そして何よりも異彩を放っているのがその左腕。
いや、左腕が在った場所というのが正しいだろうか。
常に左腕を包んでいたと思っていた異様に長い手袋は取られ、
その場所には、肩の辺りにナにかが噛んだような痕を残して、そこから先に存在すべき左腕は無かった。
恐らく何かの事故。交通事故か、それとも鉄骨でも落ちたりしたのだろうか。
「邦介……その姿は一体どういうことだ」
「え? そりゃあまあ……秘密ってことで?」
「駄目だよ邦介君。少し君には高町家伝統のアレを味わってもらう必要があるみたいだね」
「え? え? アレって何? まじ勘弁して? あれ? 俺温泉で疲れを癒しに来ただけなんだけどな……?」
錯乱し始めた邦介君を持ち上げ、僕と蒼也君の間に入るように温泉に入れる。
少し、邦介君とはじっくりと話をする必要がありそうだ。
一人でこんな傷を背負っていた少年には少しお仕置きが必要みたいだね。
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