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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第四十四話
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と、先程かいた頬を見せてきた。その頬は、僅かに赤みが指していた。


「此処に来る途中にメリアに一発殴られた。『…私は絶対許さない』…って言われちまったよ」


「…メリア…」


「…ま、その方が当然だよ。むしろ…そんぐらいの方が俺は安心するからな」



「そっか…だからメリア、アルヴィンの事を話さなかったのか」


アルヴィンの言葉を聞き、メリアの事を思い出してそう呟く。





「ま、お前の元気そうな姿が見れて良かったわ。俺はそろそろ依頼でも行ってくるから」


「…無報酬なのに?」


「言うなよ、それを…強制されてんだから仕方ねぇだろ」




僕の言葉に頭を掻いて苦笑を浮かべて答えるアルヴィンに、再び小さく笑ってしまう。
でも、良かった…アルヴィンがまだこのギルドに居れて。


「あ、後…バランの事だが、アイツはオルタ・ヴィレッジで働く事になった。アイツも一応、研究員だし。…良かったら会ってやってくれよ。アイツ…またお前と話したいって言ってたからな」



アルヴィンはそう言って最後にニッ、と笑うと医務室を出て行った。……気のせいかもしれないけど…そのアルヴィンの後ろ姿は、どこか本当に…心から安心しているように見えた。



―――――――――――――



「――また…暇になったなぁ…」


アルヴィンが出て行って暫く――僕はベッドに横になってボーッと医務室の天井を見上げて呟いた。
幾ら絶対安静と言えど、眠くなければ暇なのでそう呟いても仕方が無くなってくる。


「本当…暇だなぁ…」


「――えっと…衛司…いるかな…?」



天井を眺めたままそう呟いていると、不意に医務室の扉をノックする音と久しぶりに聞く声が聞こえた。


「…カノンノ…?」


「う、うん…入っても大丈夫…かな?」


「あ…うん、大丈夫だよ」


僕の問いにそう、少し戸惑いがちにカノンノが医務室の外から言ってきた。
僕が言葉を返すと、カノンノは扉を開け此方へと歩み寄ってきた。


「…久しぶりだね、カノンノ」


「うん…久しぶり。…体、大丈夫?」


「うん、今のところはなんとかね」


僕の様子を見ながら言ってきたカノンノに、出来るだけ微笑んでそう答える。
僕の返答にカノンノは安心したような表情をすると、近くの椅子に腰掛けた。


「そっか…良かった…本当に何にもなくて」


「うん…皆のおかげだよ」


僕の言葉を聞き、カノンノは安心した表情を浮かべ僕の顔を見るも…少しすると顔を赤くして顔を逸らした。


「?…カノンノ…?」


「ぁ、え、えっと…何で
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