暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0089話
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そうではないのか?」
「違うわね。感情や判断力を個々に持たせる。いえ、持っていると思わせるのは反対よ。それによって引き出せる力は大きいけど、ひどく不安定だもの。スクールの子供達みたいに。そして、調整されている以上の力を出す事はできない。その呪縛を解かない限りは、次のステージには辿り着けない」
「何を言いたいのか分からんな。私は指令を確実にこなせるのなら、それでいい」

 この認識の違いは、純粋な軍人であるヴィンデルと、科学者であるレモンの違いか。どちらが正しく、どちらが間違っていると言う訳ではない。ただ、俺としてはレモンよりの意見だが。

「話はここまでだ。トリニティで出る」
「行ってらっしゃい。向こうではこの段階の前後で躓いた。こちらでは……」
「私もそのつもりだ。行くぞ、アクセル」
「ああ」
「アクセル、気をつけてね」

 レモンの言葉に対する返事として、その頬へとキスをしてヴィンデルの後へと続いた。
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