暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0089話
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ける。

「ヴィンデル、トリニティの出撃準備が整った。いつでも出られるぞ」
「了解した」

 やはりフェフを引き込んだか。

「システムXN完成の為、か?」
「そういう事だ。あのシステムを修復するには彼の頭脳が必要だった」
「技術提携って奴ね。その為にこっちも色々と提供したんだし」

 フェフの子供達であるマシンナリー・チルドレンの機体であるベルゲルミルの基になる筈の量産型ヒュッケバインMk-Uとかか。

「シャドウミラーの頭脳であるお前達2人がそう言うのなら必要だったんだろう。手足の俺がどうこう言う気はないよ」
「理解してくれて何よりだ」

 実際問題システムXNが使えるとの使えないのとでは、この先俺達の生存率が大きく変わってくる。それを考えると、とても文句は言えない。

「ヴィンデル、一人で大丈夫? 何だったら、私も付き合うけど」
「お前にはソフィア・ネート…… いや、『メイガス・ゲボ』の調整があるだろう」
「けどハガネとヒリュウ改の戦力は以前よりも増強されてるのよ。いくら少数とは言え、油断は死を招くわ」
「安心しろ、レモン。ヴィンデルをこんな所で死なせはしない。俺も出る」
「アクセル、貴男も出るの?」
「さすがにトップ1人を護衛も無しに出撃させる訳にもいかないだろう。……それよりも、場合によってはW17を排除する事になるが構わないな?」
「止めても聞かないでしょ? それにそれで落とされるなら、あの子もそこまで、私の望みには届かなかったという事よ」

 自嘲か苦笑かは分からないが、口元に笑みを浮かべながらレモンが答える。だが、原作通りに進めばレモンの希望は叶えられる筈だ。
 そんなレモンをチラリと見てから、ヴィンデルはフェフへと声を掛ける。

「フェフ博士、例の子供達は使えるか?」
「いや、まだ調整に時間が掛かる。代わりにスクールの者を使うがいい。ちょうどセトメ博士が再調整を終えた所だ」

 ……この戦闘で出てくるスクールのメンバーと言えば誰だったか。まぁ、いい。ゼオラにしろオウカにしろ、アギラの呪縛を解く為のステップにはなる筈だ。

「了解した。アクセルと共に前衛をやらせる。手配を頼むぞ」
「ああ」

 頷くと作戦司令室から出て行くフェフ。恐らくアギラへと声を掛けて出撃の準備を整えに行ったのだろう。

「……フェフ博士の子供達、か。どうも好きになれないわ、私は」

 その後ろ姿を見送ったレモンがポツリと漏らす。

「戦争は好きか嫌いかで行うものではない。それに私は嫌いではない」
「どうして?」
「目的を達成する為だけに創られていながら、それがさも自分の意思のように自覚し行動する。風体の問題ではなく、このコンセプトはむしろ美しいとさえ言えるだろう。お前のWシリーズも
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