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木の葉詰め合わせ
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BAD END ルート
蛇足時代END、別ver
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「――……本当はさ、お前に一緒に付いて来てくれないか、誘おうと思っていたんだけど」

 口の端から血を零し、砂塵と泥に塗れながらも――彼の人は華麗に、嫣然と微笑んでみせる。
 全身を打ちのめされ、心の臓を抉られ、容赦なく敗北を突きつけられながらも、その姿は依然として“強者”としてあった。

「でも、お前の顔を見ていたら……――そんな事、言えなくなってしまってなぁ」

 溢れ出る血を気にする事なく、大した事など無い様にその人は仕方なさそうに苦笑する。
 ――轟、と音を立てながら二人の間を駆けた冷たい風は、それまで夜風に遊んでいた彼の人の絹糸の様な黒髪を大きく巻き上げた。

「――……私はお前が思い描く救済策を否定しない、と言っただろう?」

 凄惨な死闘を繰り広げた武人とは思えない程に薄く細い掌の片方が、彼の人の前に立つ男の肩にかけられる。向かいに立つ男の、鎧を身に着けた逞しい肩に載せられた掌に――少しだけ力が込められた。

「お前の方とて、生前から考えていた計画みたいだし――それに懸けた執着も軽いものだと……思えなくてなぁ」

 まあ敗者である私がお前相手に言える事なんて、そんなに無いのだけれども。
 空いている片手が、尚も胸元を貫いたままの男の片腕へと触れて、その腕をきつく握りしめた。

「そうさな……取り敢えず計画を果たしてみせろよ――上手くいく、いかないは別にして、そうでもしなければ納得いかんのだろう?」

 ずぼり、と胸元に生えたままだった男の腕が、ゆっくりと引き抜かれていく。
 途中、何度か咳き込んではその度に赤い血が周囲に飛び散ったが、直ぐさま灰となって消えていった。

「――――ただ、頼みが一つだけある。無闇に人を殺さないでくれ」

 ぐじゅり、と肉と男の腕が触れ合った事で眉根を顰める音が響く。
 その瞬間、彼の人の表情が苦痛に歪んだが、腕を引き抜く行為を止めようとはしなかった。

「お前程の実力の持ち主で、尚かつ穢土転生による不死身の肉体を持つお前なら……わざわざ相手を殺さずとも、目的は遂行できるだろう? ……違うか?」

 大きく一息を吐けば、男の腕が完全に彼の人の痩身から引き抜かれた。
 それまで栓となっていた男の腕がなくなった事で傷口が血を噴き出したが、直ちに大量の灰へと変わる。露になった生々しい傷跡を恥じる様に、細い片腕が自らを抱きしめる様にして胸元を隠した。

「出来るだけ、殺さないでやってくれ。これだけは頼むよ――嘗ての、我が同盟者殿」

 世界を救うと豪語するのであれば、そこに住まう人々の命を無闇矢鱈と奪う真似だけはしないでおくれ。
 嘆願する様に言い捨てると、胸を隠す腕とは別の手が握りしめていた男の腕を軽く払う――そうすれば
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