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……そんな何で!!何でゲツガ君がそんな目にあわなきゃいけないの!!」

 ユキがそれを聞いて叫ぶ。

「ユキ!!」

 ゲツガはユキを一喝してからユキの方を向いて言った。

「ユキ、これは仕方ないことなんだ。俺がこんなものに感染しちまったのが悪いんだから」

「でも……ッ!!」

「ユイも言っただろ。あの力さえ使わなければ何も起こらないって」

 そしてユイのほうを向く。ユイはこくんと頷いた。それを見たユキは安堵の表情を浮かべる。しかし、ユイは自分の身体を見てから言った。

「……そろそろ時間みたいです」

 ユイがそう言うとみんなが叫ぶ。

「ユイ、他に方法があるはずだ!!」

「ここでお別れなんてないよ!!」

「そうだよ、ユイちゃん!!まだ……まだ、いっぱいお話したいことだってあるから!!」

「クソッ!!ここから出れば、どうにかなるのか!!」

「皆さん、ありがとう。これでお別れです」

「嫌!!そんなの嫌よ!!」

「駄目!!行っちゃ駄目!!」

 アスナとユキは必死に叫ぶ。

「これからじゃない!!これから、みんなで楽しく……仲良く暮らそうって……」

「暗闇の中……いつ果てるとも知れない長い苦しみの中でパパとママ、それにお兄ちゃんにお姉ちゃん、あなた達の存在だけが私を繋ぎとめてくれた……」

 そして、ユイの身体が徐々に光始める。

「ユイ!!行くな!!」

「ユイ!!」

 キリトとゲツガはユイに叫び、存在を引きとめようとする。

「皆さんのそばに居るとみんな笑顔になれた……。私、それがとってもうれしかった。お願いです、これからも、……私の代わりに……みんなを助け……喜びを分けてください……」

 ユイの黒い髪やワンピースの端の部分が光の粒子となって消えていく。そして、ユイの身体も半透明になっていく。

「やだ!やだよ!!ユイちゃんがいないと、わたし笑えないよ!!」

「ユイちゃん!!行かないで!!」

 溢れる光び包まれながら、ユイはにこりと笑った。消える寸前、ユイの小さな手がユキとアスナの頬を撫でた。

ママ、お姉ちゃん、笑って……。

 そして、ユイは光の粒子となって飛び散り、ユキとアスナの腕の中にいたユイは完全に存在がなくなった。

「「うわあああああああ!!」」

 ユイとアスナは大きな声を上げて膝を突いた。子供のように大きな声で泣いた。二人の涙は、ユイの残した光の欠片とともに消えていく。

 しかし、キリトは涙を流さなかった。

「カーディナル!!」

 キリトは、上を向いて叫んだ。

「そういつもいつも……思いどうりになると思うなよ!!」

 叫んだあと、コンソールに飛びつき、ホロキ
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