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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
番外編 ハムの人と黄巾の乱
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「大守様、起きて下さい!」

私を呼ぶ声が聞こえ、その声の主が私の体を揺すりました。

「眠いんだ・・・・・・。頼むから、後半刻眠らせてくれ・・・・・・」

私は睡魔の誘惑に負け、その声の主の言葉を無視した。

「大守様、冀州の黄巾賊が討伐されたそうです!」

「えっ! それは本当なのか? 董東中郎将が討伐したのか?」

私はびっくりして、目を覚ましました。

「違います。劉左将軍です。冀州刺史も兼任されているので、冀州にそのまま駐留されるそうです」

声の主の官吏は私に討伐した人物の名前を話した。

「劉左将軍って、劉備じゃないよな?」

「アハハハハハハ、何を仰ってるんです。劉正礼様ですよ」

官吏は私の言葉に素っ頓狂な表情になると、腹を抱えて笑い出した。

よく考えれば、桃香が左将軍なんてありえないな。

さっき、この官吏はなんて言ったんだっけ?

劉正礼って言ったよな?

劉正礼!

「それは本当なのか!」

私は驚いて、その官吏の胸ぐらを掴み問いただした。

「大守様、痛いです。本当です。劉正礼様が賊を討伐したそうです」

「す、済まない」

私は官吏を解放すると謝った。

「それで劉左将軍は今どこにいるんだ?」

「えっとですね・・・・・・。正確なことは分かりませんが、劉左将軍は冀州刺史を兼任されていますので、多分、常山郡高邑県に滞在されていると思います」

官吏は指を顎に当てて、考えながら答えた。

「常山と言えば、そんなに遠くないな」

「そうですね。劉左将軍とお知り合いですか?」

「えっと、友達なんだ・・・・・・」

私は照れながら官吏に答えた。

「え――――――! 本当なんですか」

官吏は私のことを尊敬の目で見ていた。

「会ったのは一度だけなんだけど、劉左将軍から私と友達になりたいと言われて、真名を交換したんだ」

「大守様、それなら劉左将軍に会いに行かなくちゃいけませんよ!」

「そうかな・・・・・・。正宗君は迷惑じゃないかな?」

私は官吏の言葉に後押しされて、会いに行こうかと悩んだ。

「当然じゃないですか! 大守様は劉左将軍の友達なんですよね。最低でも戦勝祝いの使者を送らないと不味いです」

「そうかな。でもさ、私は忙しいし・・・・・・」

私が忙しいから会いに行くのは無理と言いかけると、官吏が自分の顔を指差していた。

「それでしたら、この私が行きますよ」

官吏の顔は満面の笑みでした。

「お前のことが無性に憎くなってきたよ・・・・・・。やっぱり、私が行く――――――! 私が絶対に正宗君に会いに行く!」

私は官吏の表情が許せなくて、生まれて初めてわが
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