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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『温泉でゆっくり……できたらいいな』
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「まだまだだね」

有名なセリフで恭也を挑発する。

「こうなれば!」

再び玉を撃った時に、

「『神速』!!」

突如恭也が加速し、

「しまった!」

先ほどとは逆に得点を入れられてしまう。

「どうだ!?」

「卓球でアレ使うなんて……」

「おとなげないぞ恭也……」

いくら男としての尊厳がかかっているとはいえ流石に卓球で自分達の流派の奥義を使う恭也に呆れる高町夫妻。

そして互いに激しい攻防が続く。

「オォォォォッ!」

神速を使い瞬時に返す恭也に対し、

「チョイサー!」

それと同等の反応速度で返す零。

「まだまだぁぁぁ!」

「ところがギッチョン!」

もはや常人では追う事の出来ない速さでの攻防を続ける二人、

「アンタって人はー!!」

「負けられないんだ〜!!」

それは最早卓球と言うよりも超次元卓球とでも言った方がしっくりとくるような光景だった。

「墜ちろカトンボー!」

「まだだ! まだ墜ちんよ!」

ちなみにこの戦いを見ているギャラリーは呆れと戦いの凄さに仰天の2つの思いを持ちながら見ている。

「お前は歪んでいる! 俺がその歪みを断ち切る!」

「できるならやってみるがいい!!」

「俺は明日を切り開く!!」

触れれば切れるような鋭いショットが叩き込まれる!

「クソォォォッ!!」

そして勝敗は決す。


ちなみに今まで黙って見ていた外野はというと、

「なんなのよあの異常な速さは!?」

「私の目でも追いきれなかった……」

「全然見えなかったの……」

「さすが零様です!」

「まさかここまでとは……」

といった感じであった。




「俺の勝ちですね」

なんとか最悪の事態だけは避けれたか……。

「クッ!」

この世の終わりを垣間見たかのような絶望の表情をうかべて地に手をつきOrzの体勢になる恭也。

俺はそんな恭也さんの肩に手を置き、

「頑張ってくださいね?」

今の彼にはある意味絶望を贈る言葉をかける。

声をかけたその瞬間逃げ出そうとするが、

「どこへ行こうとするのかしら?」

どこぞの大佐のようなセリフを言いながらにじりよる忍。

「いや……その……ちょっとトイレに……」

腰が抜けたのか尻餅をついて生まれたての小鹿のような状態でなおも逃げ出そうとする恭也。

言ってはなんだがその姿は情けないの一言に尽きよう。

「あらあら でもその前に……」

悪役も裸足で逃げ出すかのような寒気のはしる笑顔で恭也を見つめ、

「さぁ お着替えしましょうね♪」

「嫌だ〜〜〜〜!!」

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