第八十二話 猛攻!毒蛇部隊
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単にくたばるかよ!」
「生憎足はあるぜ!」
「そういうこと。まあ誉めてもらって悪い気はしないけど」
「わしが敵を誉めるのは限られた場合でな」
グン=ジェムは三人に対して言った。
「敵が死ぬ前だ。その言葉の意味がわかるか」
「さて」
「何のことやら」
しかしここはいつもの調子でとぼけてきた。
「貴様等はここで死ぬということだ」
「そんなに言うのならやってもらいたいね」
「そうそう、不死身のドラグナーチームがどうやって死ぬのかね」
「おいちょっと待ちやがれ」
しかしここでモンシアからクレームが入って来た。
「モンシア中尉」
「不死身ってのは俺達第四小隊の専売特許なんだよ、その言い方は止めやがれ」
「じゃあ何て言えばいいのかな」
「不滅のドラグナーチームってのはどうかな」
「おう、いいじゃねえかそれ」
モンシアから返事が返って来た。
「それならいいぜ。とにかく不死身じゃなきゃな」
「了解」
「あとお詫びに後でウイスキーでも一杯おごってくれりゃいいからな。それじゃあな」
「ちぇっ、ちゃっかりしてるな」
「何か言ったか?」
最後にケーンの言葉に突っ込みを入れた。何はともあれドラグナーチームは不死身から不滅になった。
「何はともあれ行くぜ!」
「おっさん今度こそ覚悟しやがれ!」
「フン、若造共が」
グン=ジェムは三人を前にしても微動だにしない。
「このわしの前に出て来たこと、後悔するがいいわ!」
「生憎俺達は頭が悪いんでね」
「後悔なんてのは知りたくてもわからねえんだよ!」
そう言いながらケーンのドラグナーが向かう。そこでゲイザムは攻撃に出て来た。
「甘いわあっ!」
「なっ!?」
青龍刀が出された。それが大きく縦に一閃された。
「うわっ!」
ケーンはそれを何とかかわした。だがそれはドラグナーの右腕を傷付けていた。
「チッ、かわしおったか」
「な、何て一撃なんだよ」
さしものケーンもいつもの軽い調子はなかった。
「まるで化け物だ」
「ハハハ、見たかわしの剣を!」
グン=ジェムは呆然とするケーンを前にして高らかに笑った。
「これがわしの剣だ!ようやく本気を出す気になってきたわい!」
「なっ、今までのは本気じゃなかったのかよ」
「そうだ!」
タップの言葉に対して返す。
「伊達に長く生きているわけではない!この剣技はこれで終わりではないぞ!」
「クッ!」
「ケーン、気をつけろ!」
「ああ、わかってるぜ」
そうライトに返す。
「こうなったら。俺だってな」
「ほう、どうするつもりだ」
「やってやらあ!ここに逃げるわけにはいかないんだよ!」
「殊勝な奴だ。若いのになあ」
グン=ジェムはケーンのその言葉を聞いてニヤリと笑った。
「ではわしの強さ、地獄で語るがいいわ」
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