第八十二話 猛攻!毒蛇部隊
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ローしてやるぜ。感謝しな」
「おっ、悪いねえ」
「ここは同じアメリカ人ってことで」
「そんなこと言ったらここにはアメリカ人は一杯いるんだがな。まあいいぜ」
トッドも悪い気はしなかった。
「何かあったら来てやるよ。いいな」
「頼むぜ、トッドさん」
「それじゃあ俺は昼寝でもして」
「何馬鹿なこと言ってるの」
しかしケーンには未沙から雷が来た。
「ワカバ少尉にも働いてもらいます」
「あっ、やっぱり」
「今度そんなこと言ったら始末書よ。しっかりしなさい」
「ちぇっ、ベン軍曹より厳しいや」
「では少尉殿、行かれて下さい」
「その軍曹も来てるし」
「じゃあ行きますか」
こうしてケーン達も出撃した。全員出たところでグン=ジェム隊が戦場に姿を現わした。
「フッフッフ、見事な布陣だな」
グン=ジェムはロンド=ベルを見てまずはこう言った。
「事前に我等の襲撃を予想してか。相変わらず動きが早い」
「けど大佐、そう太平楽を言っていられる場合じゃないよ」
だがここでミンが突っ込みを入れる。
「最近ギガノスも危ないらしいからね」
「月の方だろ?俺達には関係ねえよ」
ガナンが言う。
「俺達は俺達だ。月でお高く止まっている連中とは違うさ」
「補給もこっちでやってるしね」
ジンもそれに同意した。
「いざとなりゃ元の山賊にでも戻ればいいしな」
「ま、また強い奴等から金を奪う」
「よせ。今のわし等は軍人だ」
グン=ジェムは一応はこう言った。
「山賊だったのは昔の話だ。いいな」
「まあそういうことだね」
「今のわし等はギガノス正規軍だ。それは覚えておけ」
「それじゃあギガノスの為にやるか」
「そうだね。それじゃあ大佐」
ジンに続いてミンが言った。
「攻撃命令をかけてくれよ」
「おう、全軍攻撃用意」
グン=ジェムの指示が下る。
「攻撃目標はロンド=ベルだ。派手にやるぞ」
「了解!」
「ヒヒヒ、今度こそぶっ潰してやるぜ」
ガナンが釘を舐めながら呟いた。そしてグン=ジェム隊はロンド=ベルに殺到して来た。
「来た来た来たってところだな」
ライトはそのグン=ジェム隊を見ながら言った。
「これはまだやる気満々なようで」
「また随分軽い調子だな」
それを聞いたアルゴがライトに声をかけてきた。
「それ程悠長な相手ではないが」
「何、緊張しまくっていてもかえって悪いし」
「ここはある程度リラックスしねえとな」
「タップはいつもリラックスし過ぎだけれどな」
「ケーンにだけは言われたくはねえよ」
「おやおや」
「何か獣じみた動きで来るぞ」
ライトがマギーを見ながら報告する。
「タップ、射撃用意だ」
「了解」
それに従いドラグナー2が動く。
「砲撃戦用意」
ブライト達も命令を出す。
「一斉発射を
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