第八十二話 猛攻!毒蛇部隊
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いた。
「ケーンさんの立ち直りの速さと明るさは非常にいいと思います」
「成程ね」
「長所が短所というわけか」
タップとライトはその言葉に異様に納得出来るものがあった。
「それが。結果としてあの人を救うことになります」
「それじゃ」
「俺達も動くのは明日からにするか」
「はい。それでは今日は」
「新入りへの挨拶に向かうとするか」
「また個性的なのがやって来たしな」
「あの人達ならマクロスにいるわよ」
「人!?」
タップとライトはリンダの人という言葉に首を傾げさせた。
「バーチャロンっていったよなあ」
「ええ」
「あれって人なのかな。GGGのメンバーと同じでロボットなんじゃないかな。だから人間じゃないと思うぜ」
「けれど仲間なのは一緒よ」
「まあそうだけど」
「仲間であることには変わりないわよ。だから人って呼んでも別にいいんじゃ」
「ううん」
「まっ、うちには元メルトランディのエースもいるし他にも色んな出身や経歴の人間もいるしいいんじゃないか」
「そうだな、よく考えたら俺とライトも結構あれな経歴だしな」
「スクールの落ちこぼれトリオ。気楽にいくとしよう」
「おうよ」
「けれど真面目にやる時は真面目にやってよね」
ここでリンダの突込みが入る。
「さもないとダグラス大尉の雷が落ちるわよ」
「おっと、いけねえ」
「それもあったよ」
彼等はもういつもの彼等に戻っていた。ケーンも部屋の中で次第に落ち着きを取り戻してきていた。
「このままじゃ終わらねえぞ」
彼は一人呟いていた。
「グン=ジェムの野郎、絶対にぶっ倒してやる」
そう決意したのであった。窓の向こうではモンゴルの大平原が夕陽の赤い光の中にあった。そしてその夕陽は次第に緑の海の中にその姿を消そうとしていた。
第八十二話完
2006・3・21
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