第八十二話 猛攻!毒蛇部隊
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れど酔狂な連中だね」
ミンは呆れたのか感心したかの様な言葉を口にした。
「戦場で歌うなんてね。リン=ミンメイじゃあるまいし」
「ミンメイちゃんか」
ガナンはミンメイの名を聞いてニヤリと笑った。
「いいねえ、ああした感じの美少女は。歌もよかったし」
「何だい、あんたミンメイのファンだったんだ」
「嫌いじゃねえな。CDも持ってるしな」
「おやおや」
「お、おではミレーヌちゃんがいい」
「俺はシャロン=アップルの方がいいな」
ジンの好みは二人とはまた違っていた。ナイフとフォークで上品に食べながら言う。
「あのメタリックな感じがな」
「御前はどうなんだ、ミン」
男達の好みがわかったところでグン=ジェムはミンに尋ねてきた。
「誰がいいんだ?」
「あたしはバサラだね」
ミンは笑ってこう言った。
「あのワイルドな感じがね。いいよ」
「わしはビヒーダだな」
「おっ、大佐はそれかい」
「わしは大柄な女が好きでな」
彼は大きく笑いながら言う。
「メルトランディだろうが何だろうが。いい女はいいものよ」
「言うねえ」
「じゃあ今度の戦いは美女の品定めも兼ねて」
「は、派手にやる」
「じゃあ飯を食ったらすぐに行くぞ」
「了解」
四人はグン=ジェムの言葉に応えた。
「派手に行くぜ」
「そしてどいつもこいつもぶっ潰してやる」
彼等の戦意は半ば自然にあがっていた。そして戦いに向かう決意を固めていた。
グン=ジェム隊の偵察通りロンド=ベルはモンゴルに入っていた。そしてその上空を飛んでいた。
「今のところは何もありませんね」
「はい」
ルリがユリカの問いに答えた。
「レーダーにも反応なしです」
「了解。けれど気をつけて下さい」
だがユリカは油断しないように言った。
「ここにはギガノス軍がいますから」
「グン=ジェム隊ですね」
「そうです」
ハーリーにこう返す。
「彼等の勢力圏に入っているということを忘れないで下さい」
「グン=ジェム隊ですか」
メグミがそれを聞いてふと口に出した。
「何か。変わった敵ですよね」
「ギガノス正規軍とはちょっと感じが違いますね」
それにハーリーが応える。
「どっちかと言うと。世紀末の世界とか地震の後の関東に出て来そうな」
「それは言わない約束ですよ、ハーリー君」
だがそれをルリが窘めた。
「世界が違います」
「あっ、そうでした」
「まあ声が似ている人はいるんだけれどね」
「ハルカさん、それを言っちゃうと」
「冗談よ、冗談」
ハルカは笑ってメグミに言う。
「けれどああした筋肉質の男っていいわよね」
「ハルカさんってそうした人が好きだったんですか」
「男はね。やっぱり筋肉よ」
「へえ」
「そしてギャグも言えると完璧かしら。そんなに青筋立てんでもい
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