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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十一話 クワサンの謎
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重大な秘密があるわね」
また一つ謎が生まれた。ロンド=ベルはこうして多くの因果に自分達を導いていた。だがそれは彼等自身はまだ気付いてはいなかった。謎は謎のまま、そしてまだ気付かれてはいなかったのであった。
そしてもう一つの謎も。戦場から帰って来たダバは暗い顔をしていた。
「あの時のオリビーは」
彼は言った。
「何故、ポセイダルに」
「ポセイダルの奴がクワサンに出て来たんだよな」
「ああ」
彼はキャオに応えた。
「その通りだ。けれどどうして」
「バイオセンサーかも知れないね」
「バイオセンサー」
ダバ達はレッシィのその言葉に反応した。
「それは一体」
「ポセイダルが持っている技術の一つさ。洗脳してね、自分の意識を潜り込ませられるようにしたものさ」
「そんな技術まで持っているのか、ポセイダルは」
「多分バルマーの技術なのでしょうね」
ヴィレッタも話に入って来た。
「バルマーも洗脳は得意としているから」
「レビのことか」
イルムがそれに対して言った。
「ええ。彼女だけじゃないかも知れないけれど」
「そのクワサンって娘もね。それを施されたのよ」
「何故そんなことを」
「組織を内部から見る為でしょうね」
ヴィレッタは語った。
「上から見ただけではわからないこともあるから。そうして組織の中を見ることによって」
「支配し易くなるってことだね」
「クッ、ポセイダルめ」
ダバはそれを聞いて舌打ちした。
「何処までも。支配者の論理なのか」
「それがポセイダルさ」
レッシィは突き放した様に言った。
「あの女は支配する為なら手段を選ばない。誰が犠牲になろうともね」
「だからヤーマンも。そしてオリビーも」
「で、どうするんだ?ダバ」
キャオが問うた。
「クワサンはよ」
「救い出す」
ダバは顔を上げてこう断言した。
「何があっても。助け出してみせる」
「そうだな。そうしないとな」
キャオはそれを聞いて満足したように頷いた。
「ダバじゃねえよ。俺も協力させてもらうぜ」
「キャオ」
「あたしも。何かあったら任せて」
「あたしも入らせてもらおうかな。何かポセイダルが余計に許せなくなったしね」
アムとレッシィも。彼等はやはり仲間であった。
「私達もいるしな」
「ヴィレッタ大尉」
「ダバ=マイロード君、後ろは任せろ」
イルムもいた。
「俺達にな」
「すいません、何か迷惑かけてるみたいで」
「おいおい、そんなのは言いっこなしだぜ」
ブリットが言った。
「俺達だってダバにはいつも助けられてるし」
「こうした時はお互い様だ」
「リンさん」
リンもそこに来ていた。彼女はイルムと一緒にいたのだ。
「いいな、ダバ=マイロード君」
「はい」
「それじゃあお姫様の救出も頑張ろうぜ」
最後
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