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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十一話 クワサンの謎
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心を語っている筈であるのにその言葉には実はなかった。それが実に奇怪であった。
「その為にはこれまで以上の戦力が必要だ」
「そして地球もまた」
「そうだ。そして破滅を食い止めよ」
「承知しております」
仮面の男は頷いた。
「我等が生き残る為にもな」
「はっ」
男達の話は続いた。バルマーでもまた時が動いていた。そしてそれは無気味な歯車となって地球にも覆い被さろうとしていたのであった。
バルマーで密談が行われていた頃地球圏では様々な動きが見られた。
ミケーネは暗黒大将軍を失ったものの地獄大元帥をあらたな司令官に迎え戦力の拡充に務めていた。ギガノスは月に篭り要塞建造に取り掛かっていた。バームは小バームにおいて機会を覗っていた。ネオ=ジオンと火星の後継者達はサハラ砂漠で連邦軍の主力と対峙していた。そしてティターンズはドレイク軍と共に欧州において勢力を張っていた。
「何っ、ザフトだと」
その本拠地であるゼダンの門においてジャミトフはシロッコから話を聞いていた。
「はい」
「どの様な者達だ、それは」
「コーディネーターと呼ばれる者達によるコロニー国家です。彼等はそのコロニーをプラントと呼んでいますが」
「コロニー国家か」
「はい」
シロッコがジャミトフとバスクに対しそう説明していた。彼等は今ジャミトフの執務室にいた。
「そこで何かを企んでいるそうです」
「シロッコよ」
バスクがシロッコに問うた。
「何か」
「そのコーディネーターというのは一体何者だ」
「簡単に言いますと遺伝子操作等で能力を強化した者達のことです」
シロッコはそう説明した。
「それにより常人を越えた能力を持っているとされております」
「つまり強化人間ということか」
「分かり易く申し上げればそうなります」
シロッコはそれを肯定した。
「宇宙への進出の初期に。極秘に研究が進められていたそうです」
「それを我々が知らなかったとはな」
ジャミトフはそれを聞いて怪訝そうな顔を見せた。
「おかしな話だ」
「私も彼等の存在を知ったのはごく最近のことです」
シロッコも言った。
「何しろ。彼等はそれからその存在を自ら隠蔽し続けていましたから」
「連邦政府の記録からも抹消されたのだな」
「はい」
「道理でだ。私ですら知らぬわけだ」
ジャミトフは少し嘆息してこう述べた。
「そして彼等は一体何を考えているのだ」
「どうやら人類社会からの独立を考えているようです」
「独立を」
「はい。そして我々普通の人類、彼等がナチュラルと呼ぶ存在を支配しようと考えているそうです」
「支配だと」
「はい」
シロッコは今度はバスクの言葉に頷いた。
「彼等は我々を劣った存在と認識しているようなので。ごく一部ですが」
「そうか。では危険な存在だな」
「そう
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