暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第八十話 女王としての意地
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
                  第八十話 女王としての意地
暗黒大将軍との戦いを終えたロンド=ベルであったが休息の時はなかった。次の戦いが彼等を待っていたのであった。
「飛鳥だったな」
「ああ」
ゼンガーはエイザムの言葉に頷いた。
「そこにあの女が待っている」
「行くのだな」
「無論」
彼は迷うことなくそれに答えた。
「一騎撃ちならば。俺も迷うことはない」
「罠だとは思わないのか」
「罠ならばそれもよし」
だからといって躊躇うゼンガーではなかった。
「ダイゼンガーの剣で一刀両断にする。罠もな」
「わかった。そこまで言うのなら止めはしない」
エイザムはそれ以上言おうとはしなかった。
「行くがいい。そして勝利を掴め」
「うむ」
「その剣にな」
ゼンガーは飛び立った。ダイゼンガーと共に。その前には太陽が輝いていた。
「行っちまったな、ゼンガーさん」
リュウセイは飛び立ったダイゼンガーの後ろ姿を見て呟いた。
「あのククルって女との戦いに」
「心配なのか」
そんなリュウセイにライが声をかけてきた。
「心配じゃないって言えば嘘になっちまうな」
リュウセイは俯いてそれに返した。
「一人で行くんだからよ。罠かも知れねえじゃねえか」
「それはないだろうな」
だがライはそれは否定した。
「確証はあるのか?」
「邪魔大王国は滅亡した」
ライは言った。それが理由の一つであった。
「今あの女には兵がいない。そしてもう一つある」
「何だ、それは」
「誇りだ。あの女のな」
「誇り!?」
「そうだ。あのククルという女も女王だった。そしてその誇りは忘れてはいない。だからこそ少佐ん一騎撃ちを挑んだのだろう。違うか」
「けどよ」
「案ずるな。この戦い、影はない」
ライはまた言った。
「俺達は少佐の勝利を祝う準備だけをしていればいい。わかったな」
「ああ」
「それでだ。話は移るぞ」
「ん!?まだ何かあるのかよ」
「今後の作戦のことだ。次の行く先が決定した」
「何処なんだ、次は」
「中国だ。そこから中央アジアを経由して欧州に向かうそうだ」
「またかよ」
リュウセイはそれを聞いて少し口を尖らせた。
「この前と同じじゃねえか」
「そして戦う敵も同じだ」
「っていうとティターンズか?」
「そうだ。連中の地上からの掃討がその目的だ」
ライはリュウセイにこう返した。
「あと中央アジアに展開しているギガノス軍の掃討もある」
「ああ、あの連中か」
グン=ジェム隊のことである。リュウセイは彼等のことを思い出した。
「あの連中まだいやがったんだな」
「今宇宙でもティターンズの力が増長している」
「スペースノイドを敵に回してるってのにかよ」
「スペースノイドとかアースノイドとかいった問題でもない
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ