第七十九話 決戦!暗黒大将軍
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った。
「この弔い、必ずや」
「うむ」
ここでアルゴス長官が部屋に入って来た。そして七人に対して言った。
「闇の帝王が御呼びだ」
「闇の帝王が」
「遂に復活されたのか」
「うむ。我等の新たな指揮官と共にな」
「新たな指揮官だと」
「そうだ。行ってみるがいい。よいな」
「うむ」
彼等はそれに従った。そして部屋を後にし闇の帝王がいる部屋に案内された。
「久し振りだな、七大将軍達よ」
「ははーーーーーーっ」
将軍達は巨大な炎の前に一礼した。それから挨拶を述べた。
「御機嫌麗しゅうございます」
「突然の御復活、何よりです」
「邪魔大王国の者達が力になった」
炎の中に邪悪な顔があった。そこから声がした。
「邪魔大王国の」
「左様、あの者達の死がな。我の復活の糧となったのだ」
「左様でございましたか」
「ところで暗黒大将軍が戦死したそうだな」
「残念ながら」
彼等はそれに頷いた。
「我等がいながら。申し訳ありません」
「よい。して最後まで戦って散ったのだな」
「はい」
将軍達はそれに応えた。
「武人として。誇りに満ちたものでした」
「そうか。ならばよい」
闇の帝王はそれを聞き満足したように頷いた。
「奴も戦場で死んだのなら本望であろう」
「はっ」
「その死は無駄にはせぬ。よいな」
「ではすぐにも」
将軍達はそう言っていきり立ってきた。
「弔い合戦はこのドレイドウに」
「いや、このハーディアスに」
彼等は口々に言う。だが闇の帝王はそれには決して乗ろうとはしなかった。
「待て」
彼はその将軍達を制止した。
「それは新たな指揮官に任せよう」
「新たな指揮官」
「アルゴス長官が言っていた」
「チッ」
ここで同席していたゴーゴン大公は舌打ちした。しかしそれは他の者には見えてはいなかった。
「来るがいい」
「ははっ」
闇の帝王の言葉に従う形で先程京都に姿を現わしたあの男が姿を現わした。
「紹介しよう、この男がこれからのミケーネの指揮官だ」
「地獄大元帥という。覚えておくがいい」
地獄大元帥は七大将軍を前にしてこう言った。
「地獄大元帥」
「そうだ、暗黒大将軍の後任はこの男とする」
闇の帝王はあらためて七大将軍に対して宣言する。
「では頼むぞ、地獄大元帥」
「お任せあれ。そして一つお願いがあるのですが」
「何か。申してみよ」
「はっ。ゴーゴン大公ですが」
彼はゴーゴン大公を見据えながら言った。
「この者を私の副官として頂きたいのですが」
「ゴーゴン大公をか」
「はい」
彼は答えた。答えるその目には邪悪なものが宿っていた。
「あしゅら男爵、ブロッケン伯爵まで復活させて頂き恐縮ですが。もう一つ我儘を聞いて頂きたいのです」
「ふむ、副官か」
闇の帝王はそれを
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