第七十九話 決戦!暗黒大将軍
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まった。
「チイッ」
「今のをかすった程度でかわすとはな」
暗黒大将軍はそれを見て言った。
「やはりできるな」
「貴様に誉められるとはな」
「だが悪い気はしまい」
「フンッ」
癪だがそれは認めるしかなかった。だがそれと戦闘はまた別であった。
「さて、次はどう出るのだ」
暗黒大将軍は問うた。
「これで終わりというわけではあるまい」
「当然だ」
鉄也は当然ながらまだ戦うつもりであった。
「やってやる。このマジンガーブレードでな」
「ではわしも剣を以って戦おう」
両者はまた剣を撃ち合った。その勝負もまた互角であった。力で押そうとする暗黒大将軍に対して鉄也は技でそれを凌いでいた。
「ほう、意外と技があるのう」
「貴様との戦いの結果だ」
鉄也は言う。
「今ここで勝負を見せてやる」
「ならば見せてやろう。来い」
彼等は撃ち合い続ける。そして戦いをさらに続けた。
だが鉄也は暗黒大将軍の横薙ぎをかわした後で後ろに下がった。何か考えがあるようであった。
「ムッ!?」
「ドリルプレッシャーパーンチ!」
左腕を放ってきた。だがそれは容易にかわされてしまった。
「この程度で」
「ならばこれはどうだっ!」
だが鉄也の攻撃はそれで終わりではなかった。次にその右腕を素早く動かしてきた。
「ヌオッ!」
マジンガブレードを放ってきたのだ。それは先程のドリルプレッシャーパンチとは比較にならないスピードで襲って来る。
そして暗黒大将軍の腹にあるもう一つの顔を正確に狙っていた。
「これならばどうだっ!」
鉄也は叫んだ。
「かわせはしまい!この勝負、俺の勝ちだ!」
「ヌウウ!」
確かにその通りであった。その速さは暗黒大将軍といえども避けられるものではなかった。
マジンガーブレードがその腹を刺し貫いた。その顔をも貫いていたのであった。
「グオオ・・・・・・」
「暗黒大将軍!」
それを見た七大将軍達が一斉に駆け寄ろうとする。だが彼はそれを制止した。
「いらぬ。来るな」
「しかし」
彼等はそれでも戸惑いを見せた。
「この傷では。わしはもう助かりはせぬ」
「将軍・・・・・・」
「剣鉄也よ」
そして鉄也に顔を向けた。
「見事だ。このわしを倒すとはな」
「一か八かの攻撃だった」
彼はそれに応えて言った。
「今のがかわされたらどうしていいかわからなかった」
「そうか」
「だがそれで勝負が決まるとはな。運が俺に味方したということか」
「だがその運を手繰り寄せたのは貴様の実力だ」
暗黒大将軍は言う。
「このわしを倒したこと、誉めてやろう。そしてこれは貴様に返そう」
マジンガブレードをゆっくりと引き抜く。そして念動力でゆっくりとグレートに向かって返す。
「安心して受け取るがいい。わしは勝者に対して姑息な
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