第七十九話 決戦!暗黒大将軍
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聞き少し考える顔になった。
「アルゴス長官」
そして帝王はゴーゴン大公の上司であるアルゴス長官に問うた。
「上司である貴様の考えはどうか」
「私としては異論はありません」
長官は特に考えるところもなくこう返した。
「勝利の為ならば」
「ふむ、そうか」
闇の帝王はそれを聞いて頷いた。それからゴーゴン大公に顔を向けた。
「ゴーゴン大公よ、それでよいか」
「は、はい」
彼はそれに頷いた。だがそこには微かに戸惑いがあった。そして闇の帝王もそれに気付いた。
「わしの決定に不満があるのか?」
「め、滅相もありません」
帝王に逆らえる筈もなかった。これには彼も従うしかなかった。
「わかった。ではそれでよいか」
「はい・・・・・・」
「これで全ては決まった。では地獄大元帥よ」
「ははっ」
「暗黒大将軍の仇討ちは貴様に任せるぞ」
「お任せ下さい。では」
「うむ。ではこの戦いの傷が癒え次第弔い合戦を開始する」
「ははーーーーーーーーーっ」
地獄大元帥も暗黒大将軍もそれに頭を垂れた。
「そして今度こそこの地上を我がミケーネ帝国のものとする。よいな」
「御意」
暗黒大将軍を失ったとはいえミケーネ帝国はまだ健在であった。そしてなおも戦いを続けようとしていたのであった。戦いの神はいまだに人類を、そして他の者達をその支配の下に置いていたのであった。
第七十九話完
2006・3・10
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