第七十八話 勇者王登場!
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「美味しかったですか?」
「クローディアの作ったものでまずいものはないさ」
これはおのろけであった。やはり二人の仲は今でも熱いものだった。
「ただな」
「ただ?」
「名古屋の食い物は。何でも味噌を使うものなのか?」
「そうだよ」
ヒメがそれに答える。
「名古屋は味噌だよ。それも赤くて味の濃い味噌」
「そうなのか」
フォッカーの顔が曇る。
「だからか。それで味噌ばかりだったのか」
「味噌は苦手ですか?」
「いや、そうじゃないが。ただな」
フォッカーの顔は曇ったままであった。
「あそこまで濃くて味噌ばかりだと。辛いな」
「はあ」
「口がどうにかなっちまいそうだ」
「じゃあ口直しに牛丼なんてどうですか?」
「牛丼!?」
フォッカーはイサムの言葉に応えた。
「はい、少佐に合うかなって思いまして」
「牛丼か」
「イサム中尉、それは少し思いんじゃないかしら」
カナンがそれに応えて言う。
「口直しに牛丼は」
「そうかな、合うと思うけれどな」
「けれど牛丼も重いよ」
ヒメも言う。
「口直しには」
「いや、いいな」
だが意外にもフォッカーはそれに乗り気であった。
「俺は牛丼が好きでな。クローディアに作ってもらう他にも店でもよく食う」
「そうだったんですか」
「安いしな。それで力がつく」
「はい」
「何かあればあれだ。サンシローや洸も好きらしいしな」
「いいですよね、あれは」
イサムも同じであるらしい。
「何か食うのに困ったらラーメンかあれですよ」
「そうだな」
「あとハンバーガー」
「何かファーストフードばかりだな」
シーブックがそれを聞いて呟く。
「それを聞くと何か食いたくなってきたな。今度クローディアに作ってもらうか」
「クローディアさんにですか」
「言っておくがクローディアの料理は上手いぞ」
またのろけて言う。
「一度食べてみろ。病み付きになる」
「はあ」
「何だったら今度御馳走してやるからな。楽しみにしていろ」
「じゃあそれを楽しませてもらう為にもマクロスに戻りますか」
「うむ」
イサムとガルドがそれを受けて立ち上がった。
「じゃあ少佐、行きましょう」
「おいおい、それは今じゃないぞ」
フォッカーは笑いながらそれに応える。
「えっ!?」
「えっ、じゃない。今食ったばかりだろうが」
「まあそうですけれど」
「夕食の時にでもな。いいな」
「わかりました」
「楽しみにしています」
「何かガルド中尉も結構洒落がわかる人なのね」
クリスがそれを見て呟く。
「意外って言えば意外だけれどね」
それにキースが頷く。フォッカー達はマクロスに戻った。そしてミーティングに入るのであった。
その頃名古屋にミケーネ帝国の軍が向かっていた。ユリシーザにバータラー、
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