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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十八話 勇者王登場!
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んですかね」
「そうですよ。貴方も知っていると思いますが」
「さてね」
だがチカはこれにはとぼけてみせた。
「あたしはしがないファミリアですから」
「けれど人の心は持っている筈ですが」
「出来が悪いですからね。さて」
「ふふふ」
シュウはそんなチカを見ながら少し楽しそうに笑った。
「そしてそのバルマーでも面白いことがわかりましたよ」
「面白いこと?」
「以前ここに送り込んだ艦隊ですが」
「ええ」
「あの艦隊の司令官はラオデキア=ジュデッカ=ゴッツォといいましたね」
「あの威張り腐った奴ですよね」
「彼は。帝国では確かに高位に属します」
「あの国って階級社会なんですね」
「そうですね。形としては中世のヨーロッパに近いでしょうか」
彼は言う。
「けれど爵位の名称はかなり違います」
「あいつは士師でしたっけ」
「はい」
「それでもまだ上があるっていうんですね」
「彼は十二支族に属してはいます」
「十二支族!?ユダヤの!?」
かってユダヤ人は十二の支族に分かれていたという。だが王国が南北に分裂した時に北の十族と南の二族に分かれてしまった。そして北のエルサレム王国が滅亡した時にその十支族の行方がわからなくなってしまったのだ。これを『消えた十支族』という。
「あれにも謎があるのですがね」
だが彼はここではそれについて言及しなかった。
「最後に彼はオリジナルが出て来ました」
「バルマーの本星からですよね」
「はい。最初に地球に来ていた彼、そしてユーゼス=ゴッツォの周りにいたのは彼のクローンだった」
「でしたよね」
「そして最後にオリジナルが出て来ましたよね」
「はっきり覚えてますよ。ユーゼスの奴を倒して」
「はい」
「それがどうかしたんですか?」
「彼もまた。誰かのクローンだとしたら」
「えっ!?」
チカはそれを聞いて驚きの声をあげた。
「御主人様、それって」
「彼もまた誰かのクローンではなかったかということですよ。そしてラオデキア=ジュデッカ=ゴッツォとしてのオリジナルだったと」
「どういうことなんですか、それって」
「ジュデッカ=ゴッツォ家は確かに十二支族の一つです」
「ええ」
「ですが十二支族は帝国の支配階層です。そう簡単に嫡流が本星から離れることはありません」
「それじゃああれは」
「間違いありません。ジュデッカ=ゴッツォ家の者のクローンだったのです」
「そうだったんですか」
「ジュデッカ=ゴッツォ家に限らず帝国軍は皆そうです」
シュウは言った。
「彼等は自分達のクローンを使っています」
「ネオ=ジオンもやったあれですね」
「そう。そしてその中心にいるのはゴッツォ家のようです」
「あのユーゼスの奴の家ですね」
「ただ、彼もまた」
「クローンだったんですね」
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