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スーパー戦隊総決戦
第二十一話 今更出て来た男その十
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「だが。あんたはな」
「ううむ、こうした時どうすればいいんだ」
「誰も来ないとか言ったら駄目だぜ」
 スモーキーがそれは注意する。今はランプから出て巨大猫の姿だ。
「シグナルマンと同じだからな」
「ああ、あの御仁か」
 ドギーはその名前を聞いただけでわかった。
「今は別の惑星で頑張っているがな」
「あの人完全に出世コースから外れてるのよね」
 スワンが首を傾げながら話す。
「宇宙警察はテストよりも功績でどんどん出世する場所なのに」
「功績が認められる場所なのだな」
「そうだ。何しろ相手はあまりにも凶悪だ」
 ドギーが爺に説明する。
「だからだ。テストよりも功績で昇進する」
「だからドギーも巡査から今では警視長よ」
「ううむ、凄い出世だな」
「俺は運がよかっただけだ」
 ドギーはここでは謙遜した。
「立場なぞ後で勝手について来るものだ」
「つまり出世には興味がない」
「そういうことなんですね」
 これはドギーの性格だった。彼は本質的に警官であり戦士だ。だから出世や立場などというものに価値は見出してはいないのである。
「流石ドギーさん」
「そうしたところは」
「シグナルマンも基本的にはそうなのだがな」
 ドギーはまたシグナルマンの話をした。
「しかし。あのボーゾックは」
「宇宙で最高のお笑い集団だったから」
 スワンは彼等をこう評する。
「特警も殆ど相手にしていなかったし」
「放っておかれていた部分が多い」
 そうだったというのである。
「シグナルマンはその専属だったのだ」
「つまり優秀じゃない」
「そういうことですね」
「そのシグナルマンさんって」
 戦隊の面々もこのことをすぐに悟ったのだった。
「そういう人もいたんですね」
「何か私達と似てるような」
「確かに」
「今の私がそれか」 
 ここでまた言うゴセイナイトだった。
「私はシグナルマンか」
「何か格好も似てないかしら」
 スワンはよりによってこんなことも言う。
「それは気のせいかしら」
「いや、何処か似ているな」
 ドギーもそれに加わる。
「実際にこうした行動ばかりだったしな」
「そうよね、やっぱり似てるかしら」
「ううむ、何ということだ」
 さらに落ち込むゴセイナイトだった。
「私は一体何の為に」
「だから最後の最後で出られたからいいじゃない」
 茂が俯く彼に告げる。
「そうでしょ?出番ある方がずっといいじゃない」
「それはそうだが」
「じゃあそれでいいじゃない」
 茂はまた言った。
「出られたんだから」
「それでいいというのか」
「いいじゃない。出たくても出られない場合だってあるんだし」
 こうゴセイナイトに話すのであった。
「それでね」
「そういうものか」
「そうです
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