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スーパー戦隊総決戦
第二十一話 今更出て来た男その七
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「インフェルシアもそうした娯楽に力を入れたいし」
「是非共な」
「うむ、是非来てくれ」
「今は智恵も欲しいから」
 メギドとキメラの言葉はわりかし切実なものだった。
「インフェルシアやマジトピアとも国交を結びたいと思っている」
「だからね。是非ね」
「何か本気で国のことを考えてるんだな」
「そうね」
「思ったよりも」
 皆このこともわかった。二人はジャシンカの主として少なくとも真面目であった。そしてそれなり以上の資質もそこに見せていたのである。
「これはかなり」
「ジャシンカっていい国かも」
「確かに」
「少なくとも我々は腹案があると言ったり自国の臣民を拉致した奸賊の保釈を要求する様な輩を要職に就けたりはしない」
「そういった輩は即処刑よ」
 二人の顔がここで険しくなる。
「そうした輩はジャシンカには不要」
「流石にね」
「じゃあ政権交代とか参院選ばかり言う奴は総理大臣にならないんだ」
「牛や豚の病気よりもそっちの方が大事な奴は」
「日本ではそんな愚か者が首相になるのか?」
「嘘でしょ」
 メギドとキメラはかなり本気で問うた。
「まさかとは思うが」
「そんなことは」
「まあそれは何ていうか」
「言わないってことで」
「そういうことで」
「そうか、わかった」
「なら聞かないわ」
 ここは二人の気配りだった。二人はそうしたことも身に着けていたのである。
「だが日本とも是非国交を結ばせてもらう」
「アジア太平洋国家の一員としてね」
「太平洋かあ」
「思えば広いな」
「確かに」
 皆その言葉に頷く。先生も言う。
「プレシャスも多いですしね」
「ジャシンカの財宝も多いがな」
「プレシャスについてはそちらに任せるわ」
「そうですか。それは何よりです」
 先生はそれで満足した。しかしここで。
「待て」
「待て!?」
「待てっていうと?」
「戦いは行っていないのか」
 ここでだ。一人の男が来たのだ。何か騎士の鎧を思わせる姿だ。
「終わったのか」
「ええと、どちら様ですか?」
 ボンバーが戸惑いながらその彼に問う。
「はじめて見ますけれど」
「そうだな。何処かで会ったかな」
 爺も首を捻る。
「記憶にないが」
「臨獣殿か?」
「違うみたいだけれど」
 理央とメレも知らない顔だった。
「見たところ戦士みたいだが」
「誰なの?それで」
「ゴセイナイトというのだが」 
 ここでようやく名乗った。
「戦いがあると聞いたのだが」
「戦いはもう終わったぞ」
「左様、遅かったな」
 薫と薫の爺がそのゴセイナイトに答える。
「しかし。ゴセイナイトか」
「はじめて聞く名前じゃが」
「どういうことだ、知らなかったというのか」
 ゴセイナイトは彼等の言葉を受けて
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