第二十一話 今更出て来た男その三
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「もっとも軍事力では絶対の自信がありますが」
「それは心配ないんじゃ?」
「地下だし」
「ねえ」
戦隊側にしてもそれは考えていなかった。しかも全くだ。
「アメリカや中国でも攻めてこないでしょ」
「というか攻めてきたら凄いし」
「巨大化もできるし」
「だからそれはねえ」
ドウコクもこのことは確信していた。
「ついでに言えば鯨食うなとかほざく奴等にも文句は言わせねえぞ」
「ああ、それはな」
「是非やってくれ」
「期待してるよ」
皆それには拍手せんばかりであった。誰もが賛成している。
そしてだ。介さんが言う。
「鯨のカレーも鮪のカレーもあるますからね」
「鮪はわかるけれど鯨のカレーもあるんですか」
「そうだったのか」
らんると幸人はそれを聞いてその目を少し丸くさせた。
「初耳だけれど」
「美味いのか?それは」
「これじゃないのか?」
壬琴は丁度今目の前にあるカレーを見て言う。
「中華料理店なのに何故カレーがあるかがわからないがな」
「そうですよね。何でなんでしょうか」
凌駕もそれには首を捻ることになった。
「ハンバーガー、しかもスパムバーガーもあるし」
「中華料理じゃないですよね」
アスカもそれはわかってきていた。
「カレーもハンバーガーも」
「一応インド料理だよな」
「ハンバーガーはアメリカだな」
番と宝児が話す。
「それで何で中華街で食ってんだ?」
「普通にラーメンや点心もあるにしてもだ」
「いや、ここって確か」
「何かあるんですか?」
鉄幹は仙一の言葉に問う。
「それで」
「確か介さんのお店だったんじゃ」
「そう、ワニが会長の店」
答えたのは介さんではなくヤツデンワニだった。一応介さんが社長でヤツデンワニが会長となっているのである。介さんは一時期秘書であったこともある。
「ここ実はそう」
「中華料理にも進出してたの」
「何かガストみたいね」
茉莉花と小梅はそれを聞いて話す。
「多方面に進出してるのは聞いてたけれど」
「中華街にもお店出してたのね」
「そしてこれが鯨のカレーか」
ドギーは実際にそれを食べていた。そして言うのだった。
「ふむ、この味は」
「美味しいのね」
「ああ、美味い」
実際にそうだとだ。スワンにも話す。
「これはかなりの味だ」
「そうなの、鯨もカレーに合うのね」
「意外と美味いな」
「そうだな」
草太郎と海もそのカレーを食べている。
「というかこのお店の料理全体が」
「料理がいいな」
「そうだな。これはいい」
「炒飯もいけるぞ」
岳と月麿も食べている。彼等は炒飯を食べている。
「中華料理で炒飯がいいってことは」
「料理全体がいいってことだ」
「ああ、お寿司屋さんの玉子と同じか」
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