第七十七話 解放されし悪魔の力
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なった。ゲッターはその球体を頭上に掲げる。
「ストナァァァ、サァァァァンシャァァァァインッ!」
その光をギルギルカンに向けて投げつけた。複雑な動きを示して襲い掛かる。
光がギルギルカンを覆った。これで最後だと思えるものがあった。
しかしロンド=ベルの戦士達はそうは見ていなかった。彼等は次があることがわかっていたのであった。
「来るぜ、また!」
「わかってる!」
竜馬は武蔵にこう返した。見れば光の中で新たな敵が姿を現わそうとしていた。
「ヘッ、毎度毎度だともう流石に慣れてきたぜ」
忍がそれを見て言う。
「何とかの一つ覚えみてえによ」
「俺ははじめて見るけれどな」
一矢がそれに対して言う。
「けれど何故かはじめてって気がしないな」
「そういえばそうだな」
勝平もそれに頷く。
「何か前にも見た気がするぜ」
「そういえば」
宇宙太もそれは同じであった。
「何か見た記憶があるわ」
恵子も。彼等はそう言いながらその光の中から出て来る巨大な怪物を眺めていた。
「さてと、真打ちの御登場ってわけだな」
アラドが言う。
「ええと、メカギルギルガンだったけ」
「その通りだ」
ブライトが彼に答える。
「よく知っているな」
その銀の身体にメタリックな外見の怪獣を指差しながら言う。
「まあ何でも常連さんらしいですからね」
「アラド、何か微妙に変なこと言ってない?私達あれに会うのはじめてよ」
「そういえばそうだったっけ」
ゼオラにこう応える。
「けれどな。何かお決まりのパターンっぽいんだよな」
「まあやられた後で変身するってのはよくある話よね」
「問題はどうやって倒すか、なんだけれどな」
「行くわよ。あんなの放っておくわけにもいかないし」
「了解、それじゃあツインバードストライクで」
「待ってくれ」
だが二人を呼び止める声がした。
「ゼンガーさん」
「この敵は俺がやらせてもらいたい」
「えっ、何でまた」
「来ているからだ」
彼は言った。
「来ている?」
「そうだ。あの女が」
「女って」
「来たか」
ゼンガーがそう言った時だった。
「ククル」
そして戦場にマガルガが姿を現わしたのであった。
「ククル!」
「御主生きておったのか!」
「そう、むざむざと生き恥を晒してな」
ククルはあしゅら男爵とブロッケン伯爵を見据えてこう言った。
「邪魔台王国は滅んだ」
そして言葉を続ける。
「そして貴様等が復活した。全ては知っている」
「クッ」
二人はそれを聞いて顔を歪ませた。
「邪魔台王国の者達の命を糧としてな。違うか」
「知っていたというのか」
「知るつもりはなかったが。だが知った以上は許してはおけぬ」
ククルはそう言いながら構えをとった。
「我が邪魔台王国を利用した罪、その身
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