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IS 〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
更識家にて・・・
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打ちはどうかと思うが?」
「怪我人なら、私の制圧力に勝てないハズなのに、アナタは抗い、そして勝った。それだけでも貴方を“怪我人”とは思えないわ。取り敢えず、拘束を解いてもらえないかしら? 襲わないから」
俺は、ゆっくりと拘束を解いていった。
もちろん、すぐに拘束できるように用心をしながら………
「あいたたた……、なかなかの拘束力ね」
おどけているが、この女はまだやれるな。
実力を隠している。
「貴方、名前は?」
「………蒼騎 真紅狼。アンタは?」
「私の名前は更識 楯無よ」
「女にしてはいかつい名だな」
「ああ、私の名前って、世襲名だから。代々、更識家の当主は“楯無”の名を世襲するのよ」
なるほど、世襲名か。
それなら、女性でイカツイ名を付けられたのも理解できる。
ちなみに蒼騎家も世襲名がある。
蒼騎家の場合、当主もしくは次期当主に“狼”の文字を付け加える。
その為、必然的に蒼騎家の当主は男のみとなった。
「じゃあ、真紅狼くん。ちょっと貴方のことを二、三伺いたいから、付いて来てくれる?」
「分かった」
俺は、彼女の後をついていった。
〜真紅狼side out〜
〜楯無side〜
私は助けた男の子の様子を見に行く為に、和室に向かおうとしたが道場のドアが半開きになっているのが気になって向かうと、そこには彼が居た。
私はちょっと彼を試したくなってしまい、気配を殺して後ろから襲った。
怪我人と言う事を頭に入れながら、組み伏せることが簡単にできるだろうと思っていたが、結果逆に組み伏せられてしまった。
「さて、ここでいいかしらね」
「………何が聞きたい?」
「まずは、改めて。私は更識家第十七代目当主の“更識 楯無”です。貴方にお伺いしたいことが二、三ありますので質問させていただきます。まず、一つ目、貴方は何故、怪我を?」
「軍事施設に間違って入ってしまい、慌てて脱出したが、銃弾が左腹と左肩を貫通したから」
なるほど、それで数分前、私の家に自衛隊の方々が訪問しに来たのね。
「では、二つ目、貴方が所持していた武器ですがあれは?」
「護身用だ」
“護身用”ね。
それにしては、あの短刀から血の匂いが強かったわね。
「………わかりました。最後の質問です。………貴方は何者ですか?」
「どうしてそんな質問をする?」
「治療する時、貴方の背中の傷を見ました。さらには、短刀や銃まで所持している。一人旅には、少し過激すぎる装備です。極めつけがあの手合いです」
「・・・・・・・・・・・・」
「貴方が途中から出してきた体術は………“護身術”ではなく、“暗殺術”そのものでしたが?」
「………ああ、あの体術は“暗殺術”
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