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八条学園怪異譚
第六話 海軍軍人その二
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 これが日下部の返答だった。
「一切な」
「だからですか」
「不心得者もいただろうが少なくとも私はそうだ」
「ううん、そうですか」
「そうだ。そうしたことは一切しない」
 身体がなくなり魂だけになった今もだというのだ。
「不埒者は懲らしめるがな」
「それがまずいんじゃないですか?」
「ただ驚かせるだけだ」
 それに留まらせているとだ。愛実に答える。
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