第七十六話 魔神皇帝
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るしな。サコン、ヴォークアイだ」
「わかった」
サコンがそれに頷いた。そして艦橋のボタンの中の一つを押す。
「頼むぞ、ピート」
「任せておけ」
腹部から出た頭部が合体する。そしてその目からレーザー光線が発せられる。
「まとめて始末してやる!」
光が数機のメカブーストを撃った。左から右へ。光が通った後はそのメカブースト達の爆発が起こった。
「見事だ、ピート君」
「安心するのはまだ早いです、博士」
だがピートはそれに喜んではいなかった。
「まだまだ来ますよ」
「ううむ」
見ればその通りであった。ガイゾックは全軍を以ってロンド=ベルを包囲殲滅せんとしていた。
「これを何とかしないと」
「そうだな。全軍に告ぐ」
大文字はまた言った。
「小隊単位で敵を狙え。そして少しでも数を減らすのだ」
「了解!」
それにショウが応えた。
「なら派手にやってやる!」
「やっちゃえ!ショウ」
「はああああああああああああっ!」
ショウは前に突っ込む。ビルバインのオーラソードが緑色に光る。
「まとめて斬る!」
「いっけええええええ!ハイパーオーラ斬りだああっ!」
チャムも一緒に叫ぶ。そしてショウのオーラソードが一閃した。
その剣は群がるメカブースト達をまとめて横薙ぎにした。あまりにも見事な太刀筋であった。
「これでどうだっ!」
「さっすがショウ!」
チャムの歓声が響く。ショウの剣技は相変わらず見事なものであった。
「見事なものだな」
それを見てニーが言った。
「ニー」
「俺達も負けてはいられない」
「私達だって聖戦士なんだからね」
キーンも言った。
「派手にやってやるわよ」
「まあ御前さん達は程々にな」
「言ってくれるわね、トッド」
キーンはショウと同じく前に出て来たトッドに対して言い返す。見ればトッドもショウと同じく敵を数機まとめて斬っていた。
「オーラ力の差ってやつがあるからな」
「それは私に対して言っているのか?」
「おっと、あんたもいたか」
ガラリアも出て来た。
「私も貴様やショウ=ザマ程にはやれるが」
「それじゃあ見せてくれよ」
トッドは挑発するように言った。
「御前さんの腕ってやつをよ」
「わかった」
ガラリアはそれに頷くとバストールを前に出してきた。既にその目の前にはメカブーストが固まって展開している。
「これでっ!」
そこに突進するとオーラソードを横に一閃させた。それはショウやトッドのそれと同じく緑に輝いていた。
結果は同じであった。メカブースト達が爆発していく。それで敵はまとめて撃破された。
「どうだ」
ガラリアは誇らしげにトッドに顔を向けて言う。
「見事なものだろう」
「お見事」
トッドは軽い声でそれに返す。
「どうやら俺もうかうかしていられねえようだ
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