第七十六話 魔神皇帝
[5/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「敵の援軍か」
「いえ違います。これは」
ミドリはレーダーを見ながら言う。
「ガイゾックです。こちらにやって来ます」
「ガイゾック!?」
「最近なりを潜めていると思ったら」
「その数八百、かなりの数です」
「八百だって!?何処にそんな数があったんだよ」
「連中も戦力を蓄えていたってことだろうな」
勝平に対して宇宙太が言った。
「ちぇっ、ブッチャーの奴そんな知能があったのかよ」
「そんなこと言ってる場合じゃないわよ。来たわよ」
恵子が言う。それと同時にガイゾックのマシン達が戦場に姿を現わした。
「ホーーーーーーーッホッホッホ、久し振りじゃのう、奴等を見るのも」
「御意、ブッチャー」
「ここは派手にぶちかますとしようぞ。ギッザー、今持っておるメカブーストを全て出すのじゃ」
「御意、ブッチャー」
ギッザーはそれに応えた。そしてメカブーストを全て出撃させる。
その数はロンド=ベル、そしてミケーネを合わせたよりも多いものであった。その数だけで両軍を圧倒していた。
「ホッホッホ、これだけの数に向こうも焦っておるじゃろう」
「やはり来たな」
ユリシーザはそれを見て冷静に一言こう述べた。
「予定通りだ」
「ではまずは高見の見物とさせてもらうか」
「うむ」
彼等は動かなかった。とりあえずブッチャーは彼等は重要視していなかった。
「あの連中は後でよい」
こう言った。
「まずはロンド=ベルじゃ。よいな」
「御意、ブッチャー」
ギッザーがまた応えた。そしてガイゾック軍は光子力研究所の周りに展開しているロンド=ベルに対して向かって来た
のであった。
「糞っ、やっぱり俺達のところにかよ!」
サンシローがそれを見て忌々しげに言う。
「予想通りですね」
「ブンタ、右に行け!」
リーはすぐにブンタにこう言った。
「リーさん」
「俺は左に行く!ヤマガタケは中央だ!」
「わかった。それで何をするつもりなんだ?」
「三人でサンシローと大空魔竜を援護するぞ」
それがリーの考えであった。
「この二つを中心としてガイゾックにあたる」
「わかりました」
「ちぇっ、バゾラーじゃねえのかよ、中心は」
「まあまあヤマガタケさん」
ブンタが不満を漏らすヤマガタケに対して言う。
「敵の数も多いですし。ここは期待していますよ」
「ブンタ」
「頼むぞ、ヤマガタケ」
リーも言う。
「中央は任せた。思う存分やってくれ」
「おう、任せとけ」
そこまで言われると悪い気はしなかった。ヤマガタケはドンと胸を叩いて応えた。
「派手に暴れてやるぜ」
「よし、それじゃあいっちょ派手にやってやるぜ!」
サンシローにも気合が入った。
「ピート、いいな!」
「ああ、スタンバイオッケーだ」
ピートもそれに応える。
「早速来てい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ