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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十六話 魔神皇帝
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いは終わったのであった。
「何かやけにあっさりと終わっちまったな」
「連中にとっては予想しない戦いだったんだろうな」
鉄也が甲児に対して言う。
「俺達が来ることは予想してなかったってことか」
「ああ。だから戦力もあまりなかった。ただ」
「ただ?」
「気になるな。名古屋がどうとか言っていた」
「名古屋で何かあるのかね」
「そこまではわからない。だが調べてみる必要はあるな」
「そうだな。次は名古屋での戦いとかにならなきゃいいけどな」
「ああ」
「何はともあれ研究所が無事でよかったわ」
さやかは安心したようにこう言った。
「御父様も無事だったし」
「おかげで助かったよ、さやか」
「元気そうね、御父様も」
「さやかもな。やはりロンド=ベルに行かせたのは正解だったな」
「楽しくやってるわよ、それなりに」
「けれどさやかさんって口うるさいからなあ」
「甲児君が悪いことばかりするからでしょ」
「ちぇっ、俺って何か弟みたいだな」
「ふふふ、確かに甲児君にはそういうところがあるな」
「鉄也さんまで」
「俺にとっても甲児君は弟みたいなものさ」
「パートナーじゃないのかよ」
「勿論パートナーだ。けれどそれだけじゃない」
彼は言う。
「それ以上のものなんだ。同じマジンガーのパイロットとしてな」
「鉄也さん」
「そして僕にとっても同じだな」
今度は大介が言う。
「甲児君も鉄也君も。兄弟さ」
「じゃあ大介さんが長男かな」
「俺が次男で」
「おいおい、それじゃあ僕が年寄りみたいじゃないか」
「実際に一番年上だし」
「まあまとめ役なのは事実ですね」
「何かな。僕はそういう役回りなのかな」
「大介さんはしっかりしているから」
「ちずるさん」
「皆が頼りにしているってことよ」
「有り難いな。それは」
これは皮肉ではなかった。大介は皮肉を言うような男ではない。
「皆がいてくれることは」
「君達のおかげでベガ星連合軍にも勝てたしね」
弓教授は大介にも言った。
「これからもマジンガーチームには頑張ってもらうよ」
「はい、任せて下さい」
「ミケーネだろうが鬼だろうが」
甲児がまた言う。
「誰だろうがこのマジンカイザーが相手になってやるぜ」
「おいおい、それでも突っ走らないでくれよ」
「突っ走るのが俺の流儀さ」
「やれやれ」
鉄也と大介はそんな甲児を見て困った様な笑みを浮かべた。だが悪い気はしなかった。
彼等はそのまま名古屋に向かおうとする。だがここで急報が入った。
「今度は早乙女研究所か!?」
「はい、どうやら」
マヤが大文字にそう報告する。
「今度もどうやらミケーネの様です」
「二正面作戦というわけか」
「おそらくは」
マヤは大文字に対してまた言った。
「どうされますか」

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