第七十六話 魔神皇帝
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な」
「そうね。敵を知り己を知ればって言うし」
「一戦危うからずだったな」
「それを言うなら百戦危うからずでしょ」
最後にまた恵子が突っ込んだ。勝平はやはり勝平であった。
「ヘッ、ガイゾックもいなくなっちまったしここはもう派手になるぜ!」
「やるんだね、忍!」
「おう、やってやるぜ!」
ダンクーガは敵の真っ只中で大暴れしていた。派手に断空剣や断空砲を撃ちまくり、斬りまくっていた。
「一気に決めてやるぜ!」
「藤原、後ろは任せろ!」
アランも戦場にいた。
「この程度の敵なら!」
「アラン、頼むよ」
「ああ」
雅人の言葉に応える。
「マジンカイザーも加わったしな」
「マジンカイザーか」
亮はここでそのマジンカイザーを見た。
「久し振りに見たが相変わらずのパワーだな」
「そうだな」
アランがそれに頷く。
「圧倒的なパワーだ。まるで全てを破壊するような」
「ダンクーガとそこは似てるね」
沙羅も言った。
「凄まじいパワーが」
「ダンクーガは獣性をその源にしているがマジンカイザーは別の力を使っている」
弓教授が彼等に言う。
「別の力」
「そう、それこそがマジンパワーだ」
彼は言った。
「マジンガー、そしてグレートマジンガーに備わっているマジンパワー、それはこのマジンカイザーにも備わっている」
「そうか、だから戦う度に強くなっていたんだな」
「そうだ。甲児君、その力を正しい方向に使ってくれ」
「勿論ですよ、博士」
「君ならば出来る。だからこそ魔神を解放したのだからな」
「ええ、そして」
「世界を救うのだ」
「よし!行くぜミケーネ帝国!」
マジンカイザーの全身に稲妻が宿った。
「魔神の力、たっぷりと見せてやるぜ!」
「おのれ兜甲児!」
それを聞いたバータラーが激昂する。
「我等を侮るか!かくなるうえは!」
「待て、バータラー」
だがここでユリシーザが血気にはやる彼を止めた。
「何故止める」
「暗黒大将軍からの御命令だ」
「暗黒大将軍からの」
「そうだ、名古屋に向かえとのことだ」
「名古屋に?何かあるのか?」
「詳しいことはわからん。行ってみなければな」
「わかった。ではここは下がるか」
「うむ」
「兜甲児よ」
彼は甲児とマジンカイザーを見据えて言った。
「この勝負預けておく。命拾いしたな」
「ヘッ、それはそっちだろ」
「今のうちに言うがいい。どのみちこの地球は我等ミケーネのものとなる運命」
「悪いがそれは間違いだぜ」
「言うがいい。ではさらばだ」
「剣鉄也、そしてデューク=フリードよ」
今度はユリシーザが言った。
「また会おう。今度会った時こそが貴様等の最後の時だ」
いささか決まり言葉になった言葉を言い残して彼等は去った。こうして光子力研究所での戦
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