番外編 バトルジャンキーと黄巾の乱
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。今から、私と一緒に破才を殺しにいくぞ」
紅蓮母様は真剣な表情で私に言った。
「破才? それ誰だっけ」
「今、戦っている黄巾賊の頭だろうが! あいつの首があれば大守も夢じゃないぞ」
紅蓮母様は猛禽の目つきに黄巾賊が密集している奥を見た。
「その・・・・・・、あの中に行く訳? 無理じゃないかな」
流石に無理でしょ。
軽く見積もっても5000人は居ると思う。
「お前は黙ってついてくればいいんだよ!」
私は紅蓮母様に手を掴まれ引っ張られた。
「わかったわよ! やればいいんでしょ」
私と紅蓮母様は黄巾賊の厚い壁を突破するべく、無謀にも斬り込んだ。
何か凄く嫌な感じがするのよね。
紅蓮母様に言っても聞く耳持たないだろうけど・・・・・・。
「ハハハハハハッ――――――! 退け、退け! お前等、雑魚が孫文台の前に立ちはだかるなんて、百年早いんだよ!」
紅蓮母様は狂気に満ちた表情で笑いながら、賊を草を刈るが如くに殺して言った。
「楽しまなきゃ、損だよね! アハハハハハハ――――――! 賊ども死んじゃいなさい!」
私は血の臭いに当てられ、押さえられない高揚感を賊達に叩きつけた。
「ギヤァァア――――――!」
「い、痛でぇ、痛でぁ――――――!」
私と紅蓮母様は血飛沫舞う戦場でただひたすら賊達を殺し続けた。
「お前達、怯むな! 如何に強いといっても所詮は2人。密集して息を会わせて斬り掛かれ!」
時間を忘れて賊を殺していた私達の前に、いつの間に現れたか分からないが馬に乗る黄巾の将校が兵に指揮を出していた。
その将校が指揮を初めてから、私達は徐々に窮地に追い込まれた。
賊は一糸乱れぬ動きで密集陣形を組んで私達に襲いかかってきた。
「く、糞が――――――! 私は孫文台だ。貴様、名を名乗れ!」
紅蓮母様は賊の動きに苛立ちながら、将校に名前を聞いた。
「我が名は破才。この軍の将軍だ」
「フハハハハハハ――――――! お前が破才だと。この私と勝負しろ!」
紅蓮母様が破才に南海覇王を突きつけ一騎打ちを申し出た。
「生憎だが、その申し出を受ける気はない。下らぬ誇りの為に兵士達を危険に晒す訳にはいかない。お前にはここで死んで貰う。この2人を殺せ」
破才は一騎打ちを断ると、兵士達に命令を出した。
「破才、卑怯者――――――! 部下共々、皆殺しにしてやる!」
紅蓮母様は目を血走らせ、前にも増し激しく賊に斬り掛かった。
「紅蓮母様、危ない!」
紅蓮母様が深く敵陣に斬り込んだのを狙ったように、兵士達は後方に一段下がった。
そこに紅蓮母様は飲み込まれるように引き寄せられると同時に、賊に痛撃を浴
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