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八条学園怪異譚
第四話 ターニングポイントその一
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題ないわ」
 部活でもだった。聖花ばかりが注目されていた。
 家に帰ってもだ。両親は食事中も笑顔で聖花の話をするのだった。
「おい聖花ちゃんのこと聞いたか」
「ええ、聞いたわ」
 笑顔でだ。母が父の言葉に応える。朝食の時に二人で御飯に納豆をかけながらそのうえで笑顔で話をしていた。
「中間テストトップだったのよね」
「体育も凄くてな」
「しかもあれよね。部活でも凄くて」
「奇麗になったしな、あれじゃあ女優でもいけるぞ」
「そうね。将来が楽しみね」
 こう愛実の目の前で話すのだった。
 愛実はその話を俯いて聞いていた。だが、だった。
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