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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第5話 報告書再提出?貴族は屑が多すぎです!!
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ん!! もしこれを許せば、魔の森はあっという間に、このトリステインを飲み込むであろう。それは、魔の森拡大を今まで防いで来た先人達への冒涜である!!」

 かっこいいです。無茶苦茶かっこいいです。そして、私が言えない事を言ってくれました。是非、生でこの言葉を聞きたかったです。

 この発言を真っ先に支持したのは、ドリュアス家・モンモランシ家・クールーズ家です。

 ドリュアス家・モンモランシ家は、当事者なので当たり前ですが、クールーズ家は現在西と南を魔の森に囲まれています。この上、東にあるドリュアス家が魔の森に呑まれれば、クールーズ家はお終いです。

 続いて、魔の森に隣接している領を持つ家と、グラモン家が支持を発表します。

 魔の森に領地を隣接させている家は、クールーズ家の事は他人事ではないのです。グラモン家は代々続く軍人の家系です。アホ貴族達を許しておけなかったのでしょう。アホ貴族達を“美しくない”と断じていたそうです。

 ここで勢いがついたのか、公爵の発言を支持する声は瞬く間に貴族達の間に広がって行ったそうです。終いにはアホ貴族達の実家も、勘当に加え公爵の発言を支持する始末です。

 入れ知恵をしていた貴族も、この状況でアホ貴族達を見捨てた様です。

 周りが全て敵になったアホ貴族達は、悪いのは自分達じゃないと訴えますが、もはやその言葉に耳を傾ける者は居ませんでした。

 一部の貴族達は、それでも念の為と査察を推奨していました。恐らくですが、彼等が今回の黒幕なのでしょう。しかしその目論見は、当のアホ貴族達によって砕かれる事となったのです。

 父上達の同僚がアホ貴族達に接触し、アホ貴族に余計な事を吹き込んだ者達を反逆者に仕立て上げました。そして彼等が騙されたと言う設定で話を進め、同情的な振りをし情報を引き出したのです。……本来ならこれでも分が悪かったのですが、次の査問でアホ貴族達がやらかしてくれました。差出人不明の手紙を提出し、そこには“全てを平民の所為にすれば助かる”という内容が書かれていました。そして「自分達はこの手紙に従っただけだ」と、言い始めたのです。だから自分達には非は無いと主張し、反逆の証拠を提出した自分達の減刑を要求しました。

 ……ホントにアホです。始祖ブリミルに誓ったでしょう。

 これには、王宮が騒然となりました。黒幕達も、流石にここまで阿呆とは思っていなかったでしょう。査察の話は、あっという間に消滅。ドリュアス家は、つかの間の平穏が約束されたのです。

 そしてヴァリエール公爵。本当にありがとうございます。アホ貴族達から情報を引き出した人。本当にありがとうございます。






 アホ貴族が、本当に阿呆で助かりました。
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