第十六話 柴犬その十二
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五十年代もだ。
「近鉄バファローズが連覇し阪急ブレーブスでブーマーが活躍していた頃だが」
「また懐かしい球団ですね、どっちも」
「私達阪急も知らないですけれど」
このチームも二人が生まれる前の存在だ。
「私達阪神ファンですけれど」
「懐かしいチームですね」
「そうだ。私の青春時代は影浦だったがな」
「あっ、戦前の選手ですね」
「戦死したっていう」
「残念なことにだ。だが本当jにまだ八十年代はそういうものがあった」
日下部は話を戻してきた。その井戸等の話に戻る。
「井戸もまだあった」
「それが急にですか」
「なくなっていったんですね」
「まず都市部からなくなり田舎からもなくなった」
日下部の言葉には寂寥があった。
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