第一話 湧き出てきたものその七
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
にいようね。本当に」
「う、うん」
「私愛実ちゃんのことが大好きで」
そしてだというのだ。それに加えて。
「何があっても信じて助けるから」
「信じてくれるの?私のこと」
ふとだ。この言葉は沈んでいる愛実の心に届いた。それでだった。
聖花の方を振り向いてだ。こう問うたのである。
「ずっと。そうしてくれるの」
「それで助けてあげるから」
「お友達だから」
「お母さんずっと言ってるの。お友達はね」
「信じて助けるものだから」
「うん。だからね」
聖花は笑顔で愛実に言っていく。
「一緒にいよう。信じて助けて」
「私が聖花ちゃんを」
信じることはともかくだった。その次のことだった。
そんなことができるとはとても思えなかった。何もかもがだ。
自分は聖花に劣っていると思っていた。それではとてもだった。そしてそのことを俯いた顔で口からだ。漏らす様にして述べたのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ