第十五話 足元にはその十二
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ら」
常に人と共にいて影から見ている彼等でもだというのだ。
「誰かわからないんだよ」
「妖怪じゃないかとも言われてるけれどね」
「凄い殺し方らしいし」
「誰なのかしら」
二人にしてもそのことが気になった。日下部も怪訝な顔になって首を傾げさせて二人に言ったのだった。
「私もその一連の事件について聞いているが」
「それでもですか」
「誰がやっているのかわからないですか」
「首を刎ねてその頭に釘を何本も打ちつける」
暴力団の事務所が襲撃を受けこうした屍も転がっていたのだ。
「胴を断ち切られたり目をくり抜かれたり」
「聞いてるだけで吐き気しますけれど」
「本当に人間のしたことですか?」
二人はそこに人間性を見られなかった。桁外れの残虐性,そして異常性を見出して顔を顰めさせていたのである。
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