暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園怪異譚
第十五話 足元にはその十二
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ら」
 常に人と共にいて影から見ている彼等でもだというのだ。
「誰かわからないんだよ」
「妖怪じゃないかとも言われてるけれどね」
「凄い殺し方らしいし」
「誰なのかしら」
 二人にしてもそのことが気になった。日下部も怪訝な顔になって首を傾げさせて二人に言ったのだった。
「私もその一連の事件について聞いているが」
「それでもですか」
「誰がやっているのかわからないですか」
「首を刎ねてその頭に釘を何本も打ちつける」
 暴力団の事務所が襲撃を受けこうした屍も転がっていたのだ。
「胴を断ち切られたり目をくり抜かれたり」
「聞いてるだけで吐き気しますけれど」
「本当に人間のしたことですか?」
 二人はそこに人間性を見られなかった。桁外れの残虐性,そして異常性を見出して顔を顰めさせていたのである。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ