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八条学園怪異譚
第十五話 足元にはその八
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それで海軍好きらしいんだ」
「今だと海上自衛隊も好きらしいよ」
「それはいいことだが」
 その海軍出身であり海上自衛隊OBである日下部にしては悪い話ではない、確かに住職ではあってもだ。
「だがな」
「まあね。考えてみたらお相撲って神社だしね」
「宗教違うからね」
「八条神社にいつもわざわざ行って楽しく飲んでるけれどね」
「あれもどうかって思うし」
「しかも先代さんはパンチパーマだしね」
 それが髪型だというのだ。
「ヤクザ屋さんの髪型だからね」
「先々代もアフロだし」
「もうお爺さんなのに凄い髪型だよね」
「まあそれでも僧侶としての見識と徳はあるけれどね」
「うん、悪い人達じゃないよ」
「というかあのお寺にも何度か宴会のお料理用意したことがあるけれど」
 愛実の家はそうした仕事もしているのだ。
「いい人達なのは確かね」
「ええ、私のお家のお店にも来るけれど」
 聖花も八条寺の住職達のことは知っていた。
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