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有栖キャロの小学校物語
第19話 魔導師がやって来ました………(中編)
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んから教えてもらった………えっと………ファーストエイド!!」

キャロのデバイス、キューティクル(スカさん作、召喚術の負担を緩和するように作られたもの)を発動し、エリオは優しい光に包まれた。

「温かい………」
「完全には無理だけど多少の傷なら治ると………思う」
「えっと………その間は?」
「回復ってあんまりしたこと無いから………」

可愛く舌を出し、自分の頭をコツンと軽く殴るキャロ。
なれない事をした為ぎこちなさがあり、エリオは苦笑いしか出来なかった。

「ルーちゃん!えっと………バインドだっけ?出来る?」
「デバイスも無いしあまり得意じゃないけど一応出来るわよ。だけどあの男をずっと捕縛出来るほど強いバインドは無理ね」
「構わない、暫く動けなくしてくれれば佐助が痺れ薬をつかって暫く動けなく出来るから」

そう言って懐から袋を取り出す佐助。

「この結界みたいな物もコイツが戦闘不能になれば解けるだろうし、後はコイツを警察に差し出せば………」
「………悪いがそれは無理だ」

そうジランドが呟くとエローシュ、夏穂、佐助の3人が光の輪で拘束された。

「これは!?」
「バインドだ。リーダーのお前が1人1人指示を出してくれたおかげで、気づかれずに使う事が出来たよ」

夏穂の拘束から離れた事で剣でワイヤーを斬り、立ち上がる。

「しかし末恐ろしいガキ達だ。魔導師でも無いのにこれほどの力があるとはな………出来れば俺の組織に誘いたいくらいだ」
「………遠慮するよ、お前みたいなクズの仲間なんてな」

そんな言葉を吐いたエローシュに近づくジランド。そして腹に蹴りを入れた。

「げほっ!?」
「「エローシュ!!」」

すかさずエリオが駆け出し、ルーテシアが再び虫を召喚する。

「白き平原の覇者よ。我が僕となり、大地を揺るがせ!!獣王召喚、フェンリル!!」

そう言うと、大きな召喚陣が現れ、吹雪によって視界が見えなくなった。

「うわっ!?」
「くっ!?」

駆け出したエリオも、ルーテシアが召喚した虫たちもその吹雪に包まれ動けなくなる。
そしてその吹雪が止むと………

『我を喚んだか小僧………』

白く、巨大な牙を持った狼がそこに現れたのだった………














「み、みんな………」

真白は1人、物陰に隠れて戦いを見ていた。

「わ、私は………」
『真白は隠れてろ。敵の狙いは真白のその宝石だ、真白が出てくると危険が大きすぎる』

そう言われて今まで隠れていた。
しかし最悪な状況になり真白も気が気じゃ無かった。

「わ、私何かしなくちゃ………!!」

だけど真白の足は震えて最初の一歩が踏み出せない。

「私に
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