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八条学園怪異譚
第一話 湧き出てきたものその五
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持つべきものではないというのだ。
「そんなことじゃ」
「けれど愛実ちゃんお料理凄く上手だから」
 こう言ったのである。
「そんなに自信ない顔になることもないから」
「それにお料理なら」
「お料理なら?」
「聖花ちゃんだって得意じゃない」
 実際に聖花はそちらでも有名だった。パン屋でいつもしていることが生きていた。
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