番外編 覇王様と黄巾の乱
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
した。
夜襲は三刻で決着がつき、私達の勝利で幕を閉じた。
戦況が落ち着いてから、朱儁が遅れて参戦してきたけど、そんなことどうでもいい。
破才の首は私が獲りたかったけど、皇甫嵩に奪われたわ!
春蘭、秋蘭共に頑張ってくれたから、なかなかの武勲を上げたと思うけど・・・・・・。
大将首を獲れなかったのは残念だわ。
でも、無い物ねだりをしても意味ないわね。
私は殺伐とした周囲を一瞥すると、空を見上げ漆黒の闇に煌めく星々を眺めた。
まあ、いいわ。
この作戦が成功したのは皇甫嵩の手柄だから、彼女に華を持たせてあげる。
それより、朱儁は情けない爺ね。
私達が前線で血を流しているというのに、後方で戦況を伺ってから参戦するなんて。
朱儁のところにいた孫堅だったかしら、あんな臆病者の所になぜいるのかしら、でも彼女みたいなのは春蘭だけで十分ね。
そう言えば、彼女は今回の戦で功名を焦って、大怪我を負ったそうね。
彼女の武は一流だけど、血の気が多くて粗暴な上、短慮な性格だから、この先、長生きはしないわね。
「私もこの乱を平定したら、人材探しを始めないと・・・・・・。正宗・・・・・・、私はあなただけには負けたくない」
私は誰にも聞こえない声で独白した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ