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八条学園怪異譚
第十三話 理科室のマネキンその十三
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アメリカ文化が好きだった。それで言うのだった。
「これもいいよね」
「そうそう」
「何か妖怪さん達も人間臭いっていうか」
「そうよね」
 聖花は愛実のその言葉に頷いた。
「趣味にやたらと凝って」
「おまけに流行に敏感でね」
 こうしたところが人間臭いというのだ。彼等は愛実達が思っている以上に人間臭かった。それもかなりである。
 それでこうも言う聖花だった。
「余計に親しみが出るっていうか」
「そうなったわよね」
 こうした話をするのだった。そして。
 二人はこの日は模型達のブレイクダンスを見た。そのダンスは本場のダンサー達と比べても全く遜色のないもので見応えのあるものだった。


第十三話   完


                         2012・10・23
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