番外編 桃色天然娘と黄巾の乱
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スケベだし、仕事しないし、女の子に声を掛けばっかり・・・・・・。
最初はカッコイイかなと思ったけど・・・・・・。
この人とだけは結婚しちゃいけないなと思う。
それより、正宗さんは凄いな。
私と会った時はまだ無位無官だったはずなのに、あれから1年もせずに左将軍に出世していたなんて。
私はみんなが笑える世の中を作ることが夢だったのに、その道筋すら見えてこないよ。
北郷さんじゃなくて、正宗さんが天の御使いなんじゃないかなと疑っちゃう。
「桃香。さっき、劉正礼って言ったよな!」
北郷さんが凄く驚いた顔で私に声を掛けてきた。
「兵隊さんが言っていたけど、何?」
「何で劉正礼が冀州の黄巾賊を討伐するんだよ。ありえないだろ」
本郷さんは凄く動揺した表情で言いました。
「北郷、お前の妄想話につき合ってられるか! 失せろゴミ! 役立たずのお前は掃除でもしてろ」
愛紗ちゃんは青龍偃月刀を北郷さんの顔に近づけていた。
「愛紗、け、怪我するだろうが!」
「愛紗ちゃん、北郷さんの話を聞いて上げようよ。 あんまり虐めちゃ可哀想だよ」
「桃香様が仰るなら・・・・・・。さっさと話せ!」
愛紗ちゃんはイライラしながら北郷さんに怒鳴りました。
「あのさ、俺の知っている知識によると、劉正礼は黄巾の乱で功名は立てていない。もっと後に、揚州牧になって、孫策に倒されて逃亡先で病気になって死ぬはずだ」
北郷さんは真剣な表情言っているんだけど、あの正宗さんが誰かに負けるなんて想像できない。
逆に相手が殺されちゃうと思う。
「北郷、お前は馬鹿か! 劉正礼様が幼少の頃から賊狩りに明け暮れた方で、河北一帯で劉正礼様の勇名を知らぬ者はいない。だいたい、孫策とは誰だ。どこの馬の骨か分からない奴に劉正礼様が負けるわけがないだろう。お前のような貧弱な変態と違うんだ! 分かったか?」
愛紗ちゃんは怒って北郷さんを殴り飛ばしました。
愛紗ちゃんは正宗さんに憧れて山賊狩りを始めたらしいから、北郷さんの言葉が許せなかったんだと思う。
正宗さんと私は考え方はかなり違うけど、戦に敗れて病で死ぬという発言は酷い。
「でも、北郷さんの未来の知識では私達は男で中年のおじさんなんでしょ。あまり信用できないんじゃないの」
「うっ! それは・・・・・・。で、でも、黄巾の乱は起ったじゃないか。確かに、俺の知っている歴史とはかなりズレているからなんとも言えないけどさ・・・・・・」
北郷さんはいじけて地面に字を書き始めた。
「はあ、本当にこれからどうしよう。白蓮ちゃんのところに戻るわけにもいかないし。黄巾賊討伐で困っている人達を助けようと思っていたんだけど・・・・・・。食料も心も
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