第零章 始まり
プロローグ 『剣製(少女)は世界を越えて…』
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「シホ・E・シュバインオーグ、か…うん、名前が変わるのはしょうがないけど衛宮が名乗れるなら別に構わないわ。ありがとうございます、大師父」
「よい。しかしお主は発表されてこそいないが立派な“六人目”じゃ。じゃからたまには会いに行ってやるから安心せいよ。我が孫よ」
「はい…」
「それとシホ、忘れ物よ」
遠坂はリュックに私が所持していた聖骸布と私専用の宝石剣を入れて手渡してくれた。
中を見ると他にもいくつもの宝石や硬貨が入っていた。お金にはうるさい遠坂が私のために用意してくれたことに大いに感謝して、
「ありがとうリン、大切に使うね」
笑顔でそう言ったらリン、って言い方までイリヤになっちゃた。とにかくリンが真っ赤になっちゃった。
「……………シホ、女性の前でもだけど男性の前ではその笑顔はかなり危険よ。まぁ、今更言っても無理そうだけどね。
それと大師父のように簡単にはいけそうにないけどいつか私も七人目になって会いに行ってあげるからそれまで覚悟していなさい」
「うん、その時までまたね」
満足したのかリンは笑顔になった。
そして最後に橙子さんに振り向き、
「橙子さん、あまり面識はありませんけどここまでしてくれてありがとうございます」
「なに、等価は第二魔法の使用の立会いに、お前の元の体だから気にしないでいい。実に興味深いサンプルだからな。
もともと協会に渡される予定だがその後に宝石翁が手回ししてくれる手はずになっているしな」
「あ、あはは…」
やっぱり橙子さんは生粋の魔術師だけありちゃっかりしているな。
まぁそれだけの対価なら安いものね。
それで話もあらかた終わったらしく、
「ではシホ。別の世界でも頑張るんじゃぞ。お主の幸せを祈っておる」
「またねシホ。行った世界でも元気にやりなさい」
「まぁ無理はほどほどにな…」
「はい!」
それぞれ餞別の言葉をもらい大師父がかざした七色に輝く宝石剣によって私の視界はシャットアウトした。
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