第零章 始まり
プロローグ 『剣製(少女)は世界を越えて…』
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トラウマとは凄まじい。そこにはアカイアクマが顕現していた。
「衛宮くん、本当は助けてあげようかと思ったけど…本当に消してあげようかしら?」
「イヤ、ソレダケハオユルシクダサイ…」
体は動かないために心身誠意、心のこもった言葉をカタコトながらも返すと、同時に急に周りの雰囲気が変わったことを察知して再度警戒をするが、遠坂がそれを静止した。
なぜ? という顔をしたがすぐにその意味が分かった。
空間が歪んだかと思うとそこにはいかにも老成した老人がいた。だがその身から溢れる魔力、そして人外の気配。
そう、彼こそ世界に五人しかいないといわれる魔法使いの一人。
『魔導元帥』『カレイドスコープ』『宝石翁』と呼ばれる第二魔法『平行世界の運営』の担い手。
そしてかの死徒二十七祖の一角でもある。『キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ』が立っていた。
そしてその後ろには誰かは分からないが眼鏡をかけた女性がタバコを吸いアタッシュケースを担ぎながら立っていた。
だが今の私には頭で情報が整理する事ができずに、咄嗟に「大師父!?」としか言葉を発する事ができなかった。
「久しぶりだな、衛宮士郎」
しかし大師父は私の驚きも意に介さずマイペースに話しかけてきた。
それに従い私も「は、はい…お久しぶりです」という少しドモリ具合にも返事を返した。
「ふむ、その様子ならまだ死にそうはないようだな。安心したぞ。なにせお前は一時とはいえ遠坂より先に「 」に至ったのだから死なれては困る」
そう、私は聖杯戦争でイリヤと遠坂の手伝いの元に宝石剣ゼルレッチを設計図と記憶を元に頭がかち割れるほどの痛みを感じながらも投影した。
だがそれは再現どころか本物とまったく性能が同じものを作り出してしまい、
あろう事かそれは遠坂には使う事ができず、意思があるのかないのか変わりに私を主と認めてしまい第二魔法を会得してしまい、
条件が揃えば私も使えてしまうものを作り出してしまい混乱の極みといった状況に大師父が「至った者が現れたな」という発言とともに現れた。
そして遠坂に「変わりにこれを使え」と自身の本物を渡すという大盤振る舞いを発揮した。
それからは聖杯戦争終結後に、事後処理を大師父がすべて請け負ってくれて色々と面倒も見てもらった。
なぜここまで自分達に良くしてくれるのかを聞くとおおらかに笑い、
本人曰く、「ワシは気に食わんやつはとことん気に食わんが、気に入ったものには色々としたい」だということ。
それで遠坂から嫉妬を大いに受けたのはもう今では笑い話だが。
閑話休題
「それでお主には悪いと思っておるが“この世界”から消えてもらおうとおもっとる」
やはりか…大師父が現れたからそんなことではないかと思っていたが。
だが、それには問題があ
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